当麻喜明

カノープス・南極老人星

2013年1月 6日 | 当麻喜明 | Comment

016.JPG 2013.1.3 Honda no kuruma

この近未来的なイルミネーションは HONDA インサイトのメーターパネルです。1月3日、意を決してカノープスを見に行きました。この時期23時15分頃南中するのです。南は都心部の灯りがあり、見通せるからといって良い条件とも言えないのですが・・・

Pentax K-5 & Ricoh GRDⅣ


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観察の光害や見通し以外の障害は・・・気力です!
この日の車の外気温モニターは-2度を表示していました。


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この日夕方、国際宇宙ステーションが条件が悪いながらも
富士山上空低く通過しました。ここでの障害は大きな暗い雲でした。

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矢印の上に、ごくごく僅かなISSの飛行光跡が記録できました。


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続いてスカイツリーと東京タワーを見に行きました。建物の屋上にとても
良いポジションがあるのです。所沢からはずいぶん小さな両タワーなので、
しっかりした三脚に望遠鏡(Televue Pronto ED70mm F6.8)
を載せての観察です。サンシャインビルとスカイツリーのツーショットは
同時に見られるなんて得した感じです。

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同じ場所から見た昼の風景です。


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堂平の旧東京天文台。

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同じ光学系で撮したC-1輸送機。
かたづけていた最中に飛んできたので望遠鏡を腕力で持ち上げての撮影です。


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クロバネフユシャク。夜の観察もしましたが今日の主役はカノープス。


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小手指の夜景。


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カノープスの南中に合わせて荒幡富士に登ったのですが、帯状の雲のせいか
さっぱり姿を見付けられず・・・(実は微かに写っていますが)


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矢印と鉄塔の間に極めて微かに観察できました。


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これで確実にわかるでしょう。
条件が良かった15分前は、やはり帯状の雲の中だったのです。

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カノープス「南極老人星」は七福神の寿老人をあらわしているといいます。
寿老人とは頭の長い白髭の神様です。一目見ると寿命がのびるという話が
各地に残っています。全天でシリウスに次いで2番目に明るい恒星ですが
南中してもこんなに地平線ぎりぎりなので、いつも黄色く滲んだ姿が
印象的です。


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さて4日の明け方にはイリジウム衛星のフレアが観察できました。
光跡は長く肉眼でもわかりました。撮影を終えようとしたところ
今度は天頂に向かって進む衛星が確認できました。

調べたところロケットの最上段か何かの宇宙デブリでした。
しぶとく燃え残らずに残ってしまった残骸のよう。
長寿なロケットです。


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