当麻喜明

夕と明けの惑星接近-天王星の衛星タイタニア

2011年1月12日 | 当麻喜明 | 印刷用レイアウト | Comment

 冬の定番 M42/GR200SS+D5000 

最近の天体観望の対象は惑星が多い。表面まで狙うと春や秋の落ち着いた気流の日が観察日和だが、星景なら通年が好期だ。月も面白い・・・果てしなく深まりに入ると、寝ている時間が無くなってきます。そこに新たな対象が・・・天王星の衛星タイタニアです。

Vixen GR200SS + BORG 101ED EDレデューサーF4DG &
Nikon D5000 + Bitran BJ41L


002.JPG


11日の夕の月が面白かった。久しぶりに光冠現象が現れた。
僅かな時間で、やがて雲が覆ってきました。

上弦の月なので、光冠も半月分シフトしていたのが新鮮でした。


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1月9日の明け方には、金星と水星の西方最大離隔という現象がおきました。
太陽の西方なので、日の出前に先に昇ってきて観察がしやすくなります。
特に水星は太陽に近く観察し難いので、最大離隔が観望のチャンスです。


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滲みNIKKOR で撮してみました。
眠い目で見るとこんな感じです。


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木星と天王星は以前も紹介していたので、
撮影スタイルを変えてみました。

木星とその衛星が平行に移動していきます。一時間に15°のスピードで・・・
木星の右横の点像が天王星です。


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その天王星の衛星 Titania タイタニア(Ⅲ)13.7等が天王星からの
離隔を考えると記録できそうです。


いつものBORGに冷却CCDで挑戦しました。


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まず、1月9日のD5000による撮影です。


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カメラを BJ41L に替えるとモノクロながら高感度で暗い星まで写ってきます。
ナトリウムランプや水銀灯の光りをカットするフィルターのおかげもあります。
画角が狭まり、ガイドは難しくなりますが・・・


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天王星を真ん中にして撮し直すと、天王星の光芒の1時の方向、
本体にくっつきそうなタイタニアの存在が確認できました。


012.JPG


1月10日、撮影に Vixen GR200SS を使用してみました。
カメラは Nikon D5000 です。


013.jpg


副鏡を支えるスパイダーの光条は予想していましたが、木星のそれにはびっくりしました。
とても立派な光条が現れました。

天王星くらいの明るさなら、あまり光条が気にならないようだったので
天王星をセンターに入れて撮影してみました。


014.jpg


前日の冷却CCDでの撮影と同じ位置に タイタニア Titania(Ⅲ) が記録できました。

11日は月が光冠を見せた後、曇り始めました。
残念ですが今夜はよく眠れそうです。

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