最近の天体観望の対象は惑星が多い。表面まで狙うと春や秋の落ち着いた気流の日が観察日和だが、星景なら通年が好期だ。月も面白い・・・果てしなく深まりに入ると、寝ている時間が無くなってきます。そこに新たな対象が・・・天王星の衛星タイタニアです。
Vixen GR200SS + BORG 101ED EDレデューサーF4DG &
Nikon D5000 + Bitran BJ41L
11日の夕の月が面白かった。久しぶりに光冠現象が現れた。
僅かな時間で、やがて雲が覆ってきました。
上弦の月なので、光冠も半月分シフトしていたのが新鮮でした。
1月9日の明け方には、金星と水星の西方最大離隔という現象がおきました。
太陽の西方なので、日の出前に先に昇ってきて観察がしやすくなります。
特に水星は太陽に近く観察し難いので、最大離隔が観望のチャンスです。
滲みNIKKOR で撮してみました。
眠い目で見るとこんな感じです。
木星と天王星は以前も紹介していたので、
撮影スタイルを変えてみました。
木星とその衛星が平行に移動していきます。一時間に15°のスピードで・・・
木星の右横の点像が天王星です。
その天王星の衛星 Titania タイタニア(Ⅲ)13.7等が天王星からの
離隔を考えると記録できそうです。
いつものBORGに冷却CCDで挑戦しました。
まず、1月9日のD5000による撮影です。
カメラを BJ41L に替えるとモノクロながら高感度で暗い星まで写ってきます。
ナトリウムランプや水銀灯の光りをカットするフィルターのおかげもあります。
画角が狭まり、ガイドは難しくなりますが・・・
天王星を真ん中にして撮し直すと、天王星の光芒の1時の方向、
本体にくっつきそうなタイタニアの存在が確認できました。
1月10日、撮影に Vixen GR200SS を使用してみました。
カメラは Nikon D5000 です。
副鏡を支えるスパイダーの光条は予想していましたが、木星のそれにはびっくりしました。
とても立派な光条が現れました。
天王星くらいの明るさなら、あまり光条が気にならないようだったので
天王星をセンターに入れて撮影してみました。
前日の冷却CCDでの撮影と同じ位置に タイタニア Titania(Ⅲ) が記録できました。
11日は月が光冠を見せた後、曇り始めました。
残念ですが今夜はよく眠れそうです。