雲を見るなら荒幡富士がいい。東京の3基地のテレビ塔も見えるし、富士山も、秩父の山並みも、日光連山も見える。私はカノープスが見たくなったら、南中時間を調べ夜間登山をする。そして実に雲を鑑賞するにはいいところだ。早く地震の被害が修復され、再び登ってみたいものだ。
SMC PENTAX-DA 1:3.5-5.6 18-135mm ED AL[IF] DC WR + K5
雲海のような雲ですが、実はホームセンターの駐車場から撮した層積雲。
本物の富士から見下ろす、雲海のようです。
同じ日(4/23)の多彩な雲の積み重なり。
圧巻は、時々見えた日光冠。
これは、この現象を美しいと思い、追いかけていないと見逃してしまうでしょう。
月と違って危険なので、太陽を凝視することを、人は本能的に避けています。
灰色と白い雲。
過冷却の「水」が多いか、氷晶が多いか、その密度等で雲の色が変化します。
灰色に見える雲が一部に増えると、天気雨になることもあります。
白い積雲を乱層雲が隠していきます。
この日(4/24)天気は急変し、間もなく回復しました。
30分の大気変化でした。
乱層雲の整った雲底の向こうに、層積雲が顔を出しています。
夕方5時45分ですから、照らす太陽の陽はピンクがかり・・・
さらに30分後、紅に染まっていきました。
夕陽に照らされた巨大な積雲の紅と灰色のコントラストは、
見事な立体感をつくります。
ラピュタ型でしょうか・・・
4月25日、当地のお昼の天気は「馬の背を分ける雨」でした。
左の雲が「ひょう」を含む激しい雨を降らせ、右は良い天気でした。
同じ場所、同じ時間に撮したものです。
ここが天気の境界線、雨は西風で横から吹きつけられていましたから
雨の降っていた空気は、もう東に移動しています。
真ん中の縦の雲が、馬の背骨ということですね。
これは飴色の雲。
佐渡の方は、トキ色と言うかもしれません。
美味しそうな雲です。
電線が多く残念ですが、荒幡富士からは「ここより大きな空」が見られます。
7月には、また登れそうだという情報もあるので、とても楽しみです。
宮沢賢治「蛙のゴム靴」の冒頭、三匹のカエルが雲を見て語っています。
実に高尚でユーモアに富んだ会話です。
この中に出てくるカエルの好きなペネタ型の雲は、
冒頭の雲海のような雲のことだと思います。
雲のみねといふものは、どこか蛙の頭の形に肖(に)てゐますし、それから春の蛙の卵に似てゐます。それで日本人ならば、丁度花見とか月見とかいふ処(ところ)を、蛙どもは雲見をやります。「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思はせるね。」
「実に僕たちの理想だね。」雲のみねはだんだんペネタ形になって参りました。ペネタ形といふのは、蛙どもでは大へん高尚(かうしゃう)なものになってゐます。平たいことなのです。
Comments [2]
No.1キョロちゃんさん
雹?背景をどこかで見たことあるような・・・
雲の色は水や氷晶以外にも密度が関係あるんですね!
今日の夕方は砂ぼこりもあり茶色の空でした
tomaさんから キョロちゃんさんへの返信
そうですね、茶色い雲もありますね。物質の「密度」というより、集合具合という意味です。これ以外に、巻き上げられた砂や埃や花粉に太陽の光の差す角度なども影響するのでしょう。雲の形に至っては「見る人の想像力」が大きいですね!
今日から連休。蛙のようにゆったりと「雲見」を楽しみたいと思います。
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