21、22日と続いた椎茸榾木の伐採と、観察室からの北天視界の確保作業が終わりました。計3回の山仕事。最終日、伐採予定のケヤキを見上げたら虹色に輝く空が見えました!
Ricoh GRDⅣ & Nikon D700
クヌギの巨木(左)を倒しました。上部は椎茸の榾木になります。
幹の年輪は70本。終戦直後、燃料難を乗りきるために薪にされた
母木から、命をつないだ「ひこばえ」が成長したものでした。
次の仕事は、このケヤキの上部伐採。風が強かったので作業を
翌日に延ばしました。
22日、同じ場所から見上げたら・・・
22日(9時ころ)環天頂アークはじめ、さまざまな大気光学現象が
現れていました。内暈や外暈(上部ラテラルアーク?)、さらに
くっきりと環天頂アークです。太陽から内暈まで離角は22度、
環天頂アークまでは46度です。
スーパーマンが変身場所を探すように、私は場所を変えてさらに
見栄えのする所を見つけて歩きました。環天頂アークを作った
氷晶は、すじのような巻雲の中にあったようです。
22日午前9時の太陽高度は28度です。これに光学現象までの離角を
加えると、(28+46)74度となります。天頂、普段は注視しない
頭のてっ辺です。環天頂アークに重なる外暈は、レンズ収差か現象
のためか、内暈と同心円にはなっていないように見えます。
さらに条件が良ければ、大気光学現象は複数同時に現れます。
航空機と太陽の真ん中、樹林の中に「幻日」も見えるようです。
そして環天頂アークから外暈に沿った暈は、私の未見の
上部ラテラルアークだったかもしれません。
高層雲が現れ、大気光学現象も出現し、観天望気なら天気悪化の
知らせです。空が静かになったので、仕事再開です。
この冬最後の野良仕事。
クヌギの大きな幹と、ケヤキの太い枝が並びました。
タマムシが知ったら、産卵に来るだろうか。粘菌が見つけて
生活史を開始してくれないだろうか・・・
自宅ドームとスライディングルーフ向うの、北極星あたりの
空が少し開けました。
田んぼに提供した椎茸の榾木は、100本余りになりました。
環天頂アークが見事だった翌日(23日)は、うっすら靄の
かかったような夜明けでした。
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