空のことなら境がなく狭山丘陵に限ったことではないですが、丘陵雲など面白い現象もあるそうです。さて低気圧の接近で、4月24日から26日にかけて空気中の水蒸気や氷柱が、様々な現象を見せてくれました。「水中の生物」の話のあとは「大気中の光学現象」の話です。
DA 1:4 16-45mm ED-AL + TAMRON SP 70-200mm F2.8 & K20D K7
モニターの色再現が各方々で違うので、私と同じように見えているかわかりません。
微妙ですがこちらの方が見やすいでしょうか・・・
光源の太陽を電柱でカットしてみました。現象は時間と共に大気の条件が変わるので
刻々変化していきました。
太陽から視半径22°に現れた上空の氷柱による回析現象です。
24日 17時30分 頃の西の空です。雲以外にも薄い水蒸気が浮かんでいるような
雰囲気でしたので、しばらく観察してみました。
彩雲現象がわかるでしょうか・・・
部屋の明かりを暗くして目をこらすと、雲が橙や薄緑、青、黄などに色づいていないでしょうか。
太陽から 21-45° 位の高層の雲に現れることが多い「彩雲」です。
今回の彩雲は少し低い積雲に現れているようです。
さて現象はさらに色々起きています。小さな積雲の左上から右上に青空が
うっすら暗く(あるいは明るく)見えないでしょうか・・・
これは太陽を隠した雲のすき間からこぼれた光が、空気中の均質な水蒸気や
氷粒のところで起こしている現象です。
「光芒」です。外国ではこれが地平に伸びたとき「天使の梯子」などと表現します。
太陽はこの画像の左側の下にあります。
この下です。なんか虹色のぼーっとした光のボールが見えないでしょうか。
「光冠」と呼ぶ現象の一部を見ているような気がします。
太陽から10°以内なのですが「幻日」と呼んでもいいのでしょうか。
別の画像ではこの光のボールは直線的にさらに上空に伸びています。
霧の深い水蒸気が多い夜に、街のサーチライトが線上に見えることがあります。
サーチライトはこの効果を狙ったものです。
水蒸気の多い海を岬から照らす灯台の光もこの現象と同じです。
画像の光に沿って切り取った最後の写真をよく見てください。
直線的に垂直に伸びていることがわかります。
これはうっすら現れた光柱現象・サンピラーだと思います。
レンズ内で起こるゴーストやハローとは違う自然現象です。光の現象はときにレンズ内では
やっかいな性能低下をまねきます。
しかしこれは大気の中の地球規模の現象です。
できれば遠慮しないで現れてほしいのになあ・・・
-現象を伝えるためにコントラスト・明度のみわずかに補正しました。-
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