当麻喜明

狭山丘陵の空-彩雲と光輪と光芒と・・・

2010年4月27日 | 当麻喜明 | Comment0

16mm にて撮影 @ 2010.4.26

空のことなら境がなく狭山丘陵に限ったことではないですが、丘陵雲など面白い現象もあるそうです。さて低気圧の接近で、4月24日から26日にかけて空気中の水蒸気や氷柱が、様々な現象を見せてくれました。「水中の生物」の話のあとは「大気中の光学現象」の話です。

DA 1:4 16-45mm ED-AL + TAMRON SP 70-200mm F2.8 & K20D K7


2.JPG

モニターの色再現が各方々で違うので、私と同じように見えているかわかりません。
微妙ですがこちらの方が見やすいでしょうか・・・

3.JPG

光源の太陽を電柱でカットしてみました。現象は時間と共に大気の条件が変わるので
刻々変化していきました。

太陽から視半径22°に現れた上空の氷柱による回析現象です。

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24日 17時30分 頃の西の空です。雲以外にも薄い水蒸気が浮かんでいるような
雰囲気でしたので、しばらく観察してみました。

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彩雲現象がわかるでしょうか・・・

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部屋の明かりを暗くして目をこらすと、雲が橙や薄緑、青、黄などに色づいていないでしょうか。
太陽から 21-45° 位の高層の雲に現れることが多い「彩雲」です。
今回の彩雲は少し低い積雲に現れているようです。

7.JPG

さて現象はさらに色々起きています。小さな積雲の左上から右上に青空が
うっすら暗く(あるいは明るく)見えないでしょうか・・・

8.JPG

これは太陽を隠した雲のすき間からこぼれた光が、空気中の均質な水蒸気や
氷粒のところで起こしている現象です。

「光芒」です。外国ではこれが地平に伸びたとき「天使の梯子」などと表現します。

9.JPG

太陽はこの画像の左側の下にあります。

9a.JPG

この下です。なんか虹色のぼーっとした光のボールが見えないでしょうか。
「光冠」と呼ぶ現象の一部を見ているような気がします。

太陽から10°以内なのですが「幻日」と呼んでもいいのでしょうか。

10.JPG

別の画像ではこの光のボールは直線的にさらに上空に伸びています。

10a.JPG

霧の深い水蒸気が多い夜に、街のサーチライトが線上に見えることがあります。
サーチライトはこの効果を狙ったものです。

水蒸気の多い海を岬から照らす灯台の光もこの現象と同じです。

画像の光に沿って切り取った最後の写真をよく見てください。
直線的に垂直に伸びていることがわかります。

これはうっすら現れた光柱現象・サンピラーだと思います。

レンズ内で起こるゴーストやハローとは違う自然現象です。光の現象はときにレンズ内では
やっかいな性能低下をまねきます。

しかしこれは大気の中の地球規模の現象です。
できれば遠慮しないで現れてほしいのになあ・・・


-現象を伝えるためにコントラスト・明度のみわずかに補正しました。-

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