散歩道で見た小枝が、白く綿のように変化していませんか?そんな場所では葉の上にネムノキの種子のようなものが落ちていませんか?ちぎれた綿のようなものは「羽衣(はごろも)虫」の幼虫の場合が多いです。削った固形石鹸のように光沢ある白で、時々動いたり、飛んだり、降ってきたりします。
NIKON D100 + 前玉外し28-80 & LUMIX G2 + G VARIO 14-45 (クローズアップレンズ)
ルーペで見ればこのくらいに見えます。離れた眼や脚先のツメなどがわかります。
アオバハゴロモの幼虫です。実にユーモラスな生き物ですね。
さらに白い綿状のものが少なければ幼虫本体も見やすいです。
撮影は前玉(群)を外した NIKON ZOOM の手製マクロです。
じっくり観た後はもっと引いて観察すると、これが生き物だとは思われないかもしれません。
泡状の物質に抵抗のある鳥類は多く、昆虫が学んだ防御の一つの方法です。
これは「アオバ」とは違うアミカサハゴロモの成虫です。
いろいろな角度から見ていくと・・・
これがよく知られた、何という昆虫の仲間なのかわかるでしょう。
夏を代表する鳴き声の主・・・想像どおりの昆虫の仲間です。
葉に落ちた白い針状のかたまりがアミガサハゴロモの幼虫です。
動きます。
ある観察会では指導員の方が「リオのカーニバル」と紹介しています。
人の季節感はまちまちです。
蚊取り線香のCMが始まると夏だとか、甲子園の野球中継を見て盛夏とか・・・
ハゴロモの仲間が目立ち始めると梅雨が終わるのかも知れません。
自分の季節感に「自然」とのつながりのバリエーションを増やすと
文化的な、詩的な生き方が出来そうです。
さて、このイチモンジカメノコハムシとアミガサハゴロモの外観上の共通点は沢山あります。
一種だけで擬態や進化を想像するより、いくつかの例から考察すると
ヒントがつかめるかも知れません。
そんなとき私は「虫」になりきって考えることにしています。
Comments [2]
No.1た~こさん
ずいぶん変わった虫ですね。
私は、虫は、苦手なのですが、とても、不思議で、興味深いですね!
どうして、こんな形になったのか調べてみたいものです!
No.2tomaさん
た~こさん幼虫を見るなら今がいいですよ。集団で生活していますから、枝が白っぽくなっているところを見付けてみてください。ムーミンに出てくる「ニョロニョロ」した生き物に似ていると言い聞かせると、虫も好きになれるかもです。今日は明け方「ミンミンゼミ」を聞きました。自然散策をすると時計の針を見なくても、時が移っていくのがわかりますね。
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