当麻喜明

なぜ蛾に夢中なのか-ナカグロクチバ

2011年8月15日 | 当麻喜明 | Comment0

001.JPG 2011.8.1 onajimi no unka

アカハネナガウンカも人気のある昆虫です。さて、何故今年は蛾を追っているのでしょう。この疑問を大瀧さんと考えたとき、共通した答えは「ナカグロクチバだ!」でした。私はしっかり翅がめくれ上がっていると思いました。やがて発見場所の草地は綺麗に刈られてしまったのですが・・・

Nikon D300 & Ricoh GRDⅢ


種類の多さも魅力です。
「今日は蛾しか出なかったよ。」「なあんだ、蛾かあ。」
この言葉が自然散策から消えました。
替わりに名前の同定は難行苦行です。

種類の多さは同時に「多彩」であると言い換えられます。
蛾の魅力のもう一つは「個性」です。
さらに「擬態」です。

ナカグロクチバに、また会いたいなあ・・・


002.JPG


それが菩提樹たんぼで再会出来るとは、思ってもみませんでした。


003ナカグロクチバ.JPG


稲の葉に乗っているのは、紛れもなくナカグロクチバでした。


004.JPG


翅がめくり上がってみえたのは、この種の擬態の技(わざ)でした。


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この「先端カール」の技は擬態タイプの中でも多いデザインです。
ホソオビアシブトクチバも上手にめくり上がって見えます。


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本物のカールした枯れ葉です。


006ホソオビアシブトクチバ.JPG


ストロボ光で撮すと多彩な色が現れますが、翅の立体感は少し失われます。


007タイワンクロキシタアツバ.JPG

008タイワンキシタアツバ.JPG


この2枚の画像は違う種類に見えますが、タイワンキシタアツバで同じでしょう。
鱗粉の残り具合や退色、さらに地域差個体差もあり同定が難しいポイントです。
逆に黒色型といって、同じ種でも色のかなり濃いグループもあります。


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大瀧さんは4月頃に比べ、かなり黒色化が進んだそうです。
一級建築士は室内で製図作製の仕事と思われますが、
彼の場合(?)、現場での作業も多いのです。


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この開いたマメの、枯れたサヤ、タイワンキシタアツバに似ていませんか?


010ムラサキ・ウンモンツマキリアツバ.JPG


ムラサキか、ウンモンツマキリアツバでしょう。
見事な3Dに見える、実は平面の翅先端。


011a.JPG


林床で見付けたキノコ。
どうぞ、似てると感心して下さい。


011b.JPG


うーん、決め手がありません。
多分、こんな格好はいつもとるスタイルではないのでしょう。


012b.JPG

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しかし、葉が枯れて乾いてくると、バイメタルのように反り返ります。
進化だけではなく、演技もするのでしょうか。


013シロオビノメイガ.JPG


偽物ばかりでは食傷気味です。最後はシロオビノメイガ。

これも今日の観察新種です!


参考 個性豊かな昆虫たち
参考 素晴らしすぎる擬態


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