アカハネナガウンカも人気のある昆虫です。さて、何故今年は蛾を追っているのでしょう。この疑問を大瀧さんと考えたとき、共通した答えは「ナカグロクチバだ!」でした。私はしっかり翅がめくれ上がっていると思いました。やがて発見場所の草地は綺麗に刈られてしまったのですが・・・
Nikon D300 & Ricoh GRDⅢ
種類の多さも魅力です。
「今日は蛾しか出なかったよ。」「なあんだ、蛾かあ。」
この言葉が自然散策から消えました。
替わりに名前の同定は難行苦行です。
種類の多さは同時に「多彩」であると言い換えられます。
蛾の魅力のもう一つは「個性」です。
さらに「擬態」です。
ナカグロクチバに、また会いたいなあ・・・
それが菩提樹たんぼで再会出来るとは、思ってもみませんでした。
稲の葉に乗っているのは、紛れもなくナカグロクチバでした。
翅がめくり上がってみえたのは、この種の擬態の技(わざ)でした。
この「先端カール」の技は擬態タイプの中でも多いデザインです。
ホソオビアシブトクチバも上手にめくり上がって見えます。
本物のカールした枯れ葉です。
ストロボ光で撮すと多彩な色が現れますが、翅の立体感は少し失われます。
この2枚の画像は違う種類に見えますが、タイワンキシタアツバで同じでしょう。
鱗粉の残り具合や退色、さらに地域差個体差もあり同定が難しいポイントです。
逆に黒色型といって、同じ種でも色のかなり濃いグループもあります。
大瀧さんは4月頃に比べ、かなり黒色化が進んだそうです。
一級建築士は室内で製図作製の仕事と思われますが、
彼の場合(?)、現場での作業も多いのです。
この開いたマメの、枯れたサヤ、タイワンキシタアツバに似ていませんか?
ムラサキか、ウンモンツマキリアツバでしょう。
見事な3Dに見える、実は平面の翅先端。
林床で見付けたキノコ。
どうぞ、似てると感心して下さい。
うーん、決め手がありません。
多分、こんな格好はいつもとるスタイルではないのでしょう。
しかし、葉が枯れて乾いてくると、バイメタルのように反り返ります。
進化だけではなく、演技もするのでしょうか。
偽物ばかりでは食傷気味です。最後はシロオビノメイガ。
これも今日の観察新種です!
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