向こうを向いているかっこいいアブの、待ち合わせ場所 / 2011年5月22日
今週末はお隣りの飯能市で、ツーデーマーチが開催されています。年長の娘が通う幼稚園では、毎年参加しています。
ママ友たちと参加する家内を、スタート地点の飯能市役所に送ると、私は狭山丘陵に向かいました。
昨日に引き続き私のツーデーマーチは、春の昆虫散策となりました。
陽の当たっている丸太には、だれかを待つようなアブが、日曜日の最初の被写体となりました。あごひげが似合うライダーのようです。シオヤアブでしょうか。
クロヒカゲ。触覚の先端が黄色くなっています。
ヒメホシカメムシは、陽のあたるハルジオンで吸蜜中。
白い暗号、オオシラホシアツバです。大きな1組のVの白文字、もう1組の小さな白文字がわかりますか。
私の車に乗り込んでしまった蝶、サトキマダラヒカゲのようです。ガラスの向こうを眺める横顔は、宇宙に帰りたい宇宙人のようです。
青緑がかった蝶が、地面に留まっています。スミナガシです。地味な色合いなのですが、案外目立ってしまいます。
スミナガシは何回飛び立っても、同じところにまた降りてきます。何を吸っているかと思い、「昆虫の食草・食樹ハンドブック」で調べたら、「けもののフンから吸汁」とありますが...
葉の裏に隠れたエダシャクの仲間のようです。自信家の蛾、上からだと完全に隠れたつもり、近づいても逃げません。
裏側から覗きこんだら、逃げていきました。見つかってしまったと思ったのでしょう。
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翅の下端がめくり上がり、正三角形の飛行機のような蛾を、草むらの中で見つけました。ナカグロクチバです。
南方系の樹木の葉が巻き上がった様子を陰影付きで再現している、見事な、そして不思議な翅の模様です。そもそも、ナカグロクチバ本人は見たことがあるのでしょうか。
「最近、背中がかゆいときに、手が届かないところがあるのに...」と、私と比べたら、この芸術家を怒らせそうです。
当麻さんのコラム、「素晴らしすぎる擬態-ナカグロクチバ」をじっくりと、ご覧ください。
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