以前、大瀧さんがトンボのとまり方について、6本の足の押す力と引く力のバランスで「支えている」と考察していました。蛾はほとんどが葉の裏に背面にとまります。これはかなり不思議なことです。生物から学ぶ「生物生体工学」という新しい研究分野があるそうです。
Pentax K5 & Nikon D300 & Ricoh GRDⅢ
やっとこさ撮したヒメシャクかヤガの仲間。
足の裏の吸盤効果や葉裏の毛のようなものにしがみついているのだろうか。
こんなところの観察から、新型のマジックテープや接着剤を考案する
工学研究があるそうです。
斜めにとまったツマキリエダシャク。
前二脚で踏ん張っている様子。
考えればこれだって、身体を垂直に支えているのだ。
「へっちゃらですよ!」と、ヒカゲチョウ。
オオバナミガタエダシャクとマメキシタバ。
これら蛾が樹の面を、すいすい移動するところを何回も見ました。
蛾は歩くのも上手です。
垂直にとまっていると撮影は楽です。フシキキシタバ。
正面に向かって、カメラを水平に構えれば良いのですから。
ウラベニエダシャクは苔を利用して身体を支えているのでしょう。
ここで「とまり方」考察を一休みして、この蛾を見て欲しい。
オオハガタナミシャクの翅は一部透けているようです。
昔見たウルトラマンに、「幽霊怪獣シーポーズ」というのがありました。
怪獣墓場でうかばれずに地上に落ちてきてしまった、優しい怪獣でした。
スケルトンで黒生地に白い骨格が描かれていました。
そんなことを思い出させる、オオハガタナミシャクでした。
左)自然光、右)ストロボ光で撮影しました。
このナミシャクどうも鱗粉が落ちやすいのでしょうか・・・
透けて下の樹肌が見えています。
横から見ると、こんな感じです。
ここではスケルトンが効果的にはたらいています。
建物の壁にくっついていた、モントガリバ。
人工物の壁ですが、似合ってしまいますね!
蛾のとまりかたに話しを戻しましょう。
ノヒラトビモンシャチホコは以前にも報告しています。
この子のとまり方はちょっと真似できそうにありません。
これは「生物生体工学」というより「根性」でしょう。
Comments [5]
No.1ootakiさん
おはようございます。昨年の夏に来た水上高原ホテルに今年も来ました。11階のラウンジは遠くの山並みが美しいです。そこにパソコンがあり、コメントできました。
残念なのは、土砂崩れにより奥利根の田代湿原に行けないことです。このパソコンで調べたら、このホテルの近くにトンボ池なるものを発見できました。今日はそこを散策します。
tomaさんから ootakiさんへの返信
おはようございます。私は昨日「狭山池」に行ってきました。ここからさらに奥に「丸池」という所があり、その間を「水の仙人の住む道」という歩道が結んでいました。
トンボ池というのですから期待できますね!「水上高原のトンボ池」さっそく新コラムで報告してくださいね。
No.3シロシタ教授さん
最近、丘陵で見かけんと思っておったら、水上高原でサマータイムだったのかね。どうだい離れてみて狭山丘陵の良さを確認できたのではないかね。また丘陵でお会いしたいものだね。
No.4動画撮影事務所員さん
確かに垂直にとまっているヒカゲチョウ、普通にとまっているように見えますが僕らにとっては神業ですね!
日曜日は落雷が多かったですなぁ。
雷の落ちる瞬間ってカメラで撮れるものなのでしょうか?
やっぱり危ないからやめたほうがいいんですか?
それとも動画撮影事務所員の担当でしょうかねぇ・・・
tomaさんから 動画撮影事務所員さんへの返信
夜の稲妻は撮しやすいですが、昼間は難しいですね。
しかし動画なら撮せそうです。
http://toma.ootaki.info/sky/weather/toma080806/
3年ほど前のコラムですが、なんとか稲妻が写っています。
家の中から窓越しに撮影なら安全だと思います。
挑戦してみますか?
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