22日、面白い虫を見付けました。もっとも虫と確認したのは、脚がはみ出していたからで、そうでなければ焦げてちぎれた爪楊枝(つまようじ)に見えたでしょう。シルエットクイズです。私は誰でしょう?
Pentax K-01 + SMC PENTAX-FA 1:2.8 50mm MACRO
コブスジサビカミキリ。体長7mmほどの擬態名手です。
何処から見てもちぎれた小枝のこの虫を、クローズアップしていきます。
このポーズは擬態中で通常は(あるいは上手な子は)第二脚を
引っ込めるのでしょう。
彼が食するのは、葛やオニグルミの枯れ葉だといいます。
枯れ葉・・・案外青臭くなく薫製の味がして、美食家なのかも。
お尻と顔つき。お尻は「お尻かじり虫」に食べられたよう。
折れた小枝の色合いにそっくりです。
いかにも優しそうな表情。森のちょっとした食べ物を、臆病に少しだけ
分けてもらって、ひっそり生きている感じです。
どう猛なアオメアブたちとは生きる路線が違います。
近くにいたミヤマカミキリ。こちらは体長70mm位あったので
コブスジの実に10倍だ。
もっと近くにはトウキョウヒメハンミョウ。
この牙のある口器なら、小枝でもバリバリやりそうです。
厳しい自然界を、小さく控えめなコブスジサビカミキリが生きていくのは
大変なことなんだなあと感じました。
コウンモンクチバだって枯れ葉の中では目立たない。
立派なノコギリクワガタだって、明け方にはカラスやアオバズクから
逃れるために早めに隠れ家に戻るのだ。
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