ムカシヤンマはカメラを近づけても逃げません。心配です... / 2011年5月21日
私たちは昨年(2010年)の6月に初めて、ここでムカシヤンマを見つけました。
今年は、そろそろかなと思い、丁寧に散策していたところ、今日、無事に確認することができました。
環境に敏感なトンボを通じて、自然の大切さを改めて感じます。ムカシヤンマが棲息できる自然が今年も保たれたということですから。
ムカシヤンマは飛行しているときよりも休息している時間のが多いようです。きっと、今日羽化したのでしょう。時折飛ぶときの様子もぎこちなく見えました。
2頭確認できました。右側のムカシヤンマは、私が近づくとすぐに逃げてしまいましたが、左側のムカシヤンマは私に撮影させてくれました。
それでも名前の通り、原始的な特性を持つムカシヤンマは、丘陵を飛行するトンボの祖先のように見えました。
環境調査のための10種類の指標昆虫に、選ばれています。
木の幹に留まることもありますが、セミのように翅を広げたまま張り付いた格好で留まります。
メスには、ナイフのような産卵管があり、草の茎に差し込み産卵するとありました。また、メスの方が体長が短いともありました。
このムカシヤンマはオスだと思うのですが...
黒い胴体に短い黄色の縦模様がアクセントです。トンボの撮影をするときは、眼にピントを合わせますが、そうすると腹の先端のピントがずれてしまいます。
オスメスの区別は腹の先端でわかるので、腹の先端の拡大写真を改めて撮影してみましょう。
こんなに近づいても逃げないのです..
翌日の22日は当麻さんと同じ場所に出向きました。1頭がまた丸太の手すりに留まりました。
ふっと現われたムカシヤンマは、犬の散歩にきた地元の方の肩に留まったりもします。
よく見ると、昨日のムカシヤンマと違うように見えました。上から見ると、腹が細くなっているように見えます。
黒に黄色の模様は同じなのですが、ずいぶんとスマートに見えます。
コンクリートの上に留まりました。陽にあたる暖かい場所が好みなのでしょう。
すると、屈伸運動を始めました。さて、このムカシヤンマはオス、メスのどちらなのでしょうか。
Comments [4]
No.1Konnoさん
初めまして。
いつも楽しく拝見させて頂いております、まだムカシヤンマは見た事がないのですが宜しかったら観察出来るポイントをお教え出来ませんでしょうか?宜しくお願い致します。
ootakiさんから Konnoさんへの返信
Konnoさん、はじめまして。コメントありがとうございます。この場所も環境が変わりトンボの数が減ったようです。実は久しぶりに訪れたとき、大きな虫網を持った方がいて、ショックを受けてしまいました。自然観察のブログでは、詳細の場所を公開しないことが、暗黙の了解になっているようです。このブログでも控えたいと思います。
Konnoさんから ootakiさんへの返信
了解致しました、イラスト作成の為、接写撮影したく、、、、。
tomaさんから Konnoさんへの返信
昨年は少し観察できたエリヤが拡大しました。
ムカシヤンマは、スマートなオニヤンマやギンヤンマに比べたら
田舎の不器用な伯父さんみたいな素朴な感じです。
まもなく今年の発生状況もつかめます。
メールフォームにメールを頂ければ、公開されずに情報の
交換が可能です。
コメントする