山桜の小枝を葉の上に乗せてみました。2cm程に折ったときの切り跡は薄黄色から白です。サクラの枝には所々黒い斑紋がみられます。切り口の樹皮は時間がたつと薄茶色に変わっていきます。長い時間をかけて、この小枝の様子を観察してきた蛾がいました。
Pentax K5 & Ricoh GRDⅢ
角度を変えてみた、山桜の小枝です。
これは、ツマキシャチホコの仲間です。
この蛾の識別も難しいのですが、てんとう虫さんが紹介されているサイトなど
参考に詳細に検討してみました。
昨年観察した同種についても再考してみました。
最近の観察で、10個体近く見付けたのですが、すべて同じ種であろうと
安易に考え、全てを記録しませんでした。
画像は5-6枚ほどを合成し処理したものです。
翅にある別れた枝を折った跡のような薄黄色の部分の縁は黒色でした。
また、ここと翅の付け根の間にある小さな白斑の中に黒点があり
また、その部分の白斑が目立たない個体もありました。
翅の背の後ろにある黒斑は一カ所だけでした。
以上のような結果から、タカサゴツマキシャチホコだといえそうです。
そうならば北限が栃木あたりの、珍しい種といえそうです。
気になったので、翌日も確認しに行きました。
なんという自然界の厳しさ、写真も撮していた個体は・・・
前翅2枚、後翅1枚、頭部、脚1本だけになっていました。
残骸は他にはなかったため他の仲間は、この事件からは逃れられたようです。
カマキリやアオメアブの仕業(しわざ)でしょう。
シバツトガ、観察場所はインドアです。
こんな中にまで捕食者はやって来るのです。
チャノウンモンエダシャクでしょうか・・・
触角は櫛形でした。
カマキリの目から見ると、突き上げた腹部は美味しそうなのでしょう。
不明種です。
キベリトガリメイガあるいはウスオビトガリメイガ、だと思うのですが・・・
腹部を見せるのは危険なのに・・・
オオウスベニトガリメイガだと思います。
はじめの画像、タイルに写り込んだ影は、ゴジラにみえます。
節電で窓を開けて仕事をするようになりました。まどから珍客が入ります。
以前、床に落ちていた同種を観察したことがあります。
コトビモンシャチホコでしょう。
フタテンオエダシャクでしょう。
いままで室内の撮影でした。
しかし、この画像は屋外で撮したものです。
たしかに、外のひさしにくっついていた蛾です。
名前はわからないのですが、何万年かすると、この蛾は真っ白い
コンクリートの壁にに擬態するのでしょうか・・・
昨年報告の(クロ)ツマキシャチホコは、ツマキシャチホコのようです。
丘陵西部の谷戸で見付けた(クロ)ツマキシャチホコは、どうも
タカサゴツマキシャチホコの特徴をもっているようです。
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