「カモフラージュ」という言葉は、手塚治虫の漫画の中で小さいときから知っていました。UFOが周りに雲を発生させて紛れるものでした。変身とか変装とか、私たちも生きてるうえで使うときがありますね。
「嘘をつく人」にはなって欲しくありませんが、尊敬する人を「真似る」のはいいですね!!欽ちゃんの仮装大賞も面白いです。
タイトルの画像は大きくして見ましたか?
マメコガネはクズの葉ばかり食べるのかと思ったら、ワレモコウの花に首をつっこんで
楽しそうでした。まさか飛行中にぶつかった風でもなさそうです。
そして良く観察してみたら、色や大きさが似ていることに気づきました。
最近私的に面白いトリノフンダマシですが、よく似た「鳥の糞」を見付けました。
腹部背中の左右の渦が本物の糞にもあるようでしょう?
ここまで真似ているとしたら、その背景には彼らの天敵が
「そこまで知っている」ということでもあるのです。
ジャコウアゲハを擬態していると言われる「アゲハモドキ」です。
鳥の嫌がる毒のあるウマノスズクサ → 幼虫の食草がウマノスズクサ
→ 鳥に嫌われるジャコウアゲハ → ならばと擬態を選んだアゲハモドキ
こんな図式が擬態の裏にあるようです。ウマノスズクサ自身も独特な植物です。
以前は生薬として人も利用したのですが、肝障害をまねくことがあるらしく
生薬としての利用も希になったそうです。
クズの葉の上に木の枝がのっています・・・
これは(クロ)ツマキシャチホコという蛾です。
以前は建物の扉にくっついていたのですが、昼間自然の中ではこんなぐあいです。
丘陵の自然の中で観ると、広い世界と共存している「美しさ」を感じました。
そして生きていくための「デザイン」「仕組み」に心が洗われた気分です。
これは仮装大賞ではなく、「生きていきたい生き物」の現実の戦いなのです。
アオクサカメムシの緑色。
これは・・・ギャングを擬態した(?)アオメアブ。
すこし上品に見えるシオヤアブ。
今日の観察ではサキグロムシヒキもみつけました。
「擬態」をキーワードに狭山丘陵の自然散策をして
学んだことの「おすそ分け」でした。
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