当麻喜明

蛾は隠れん坊がお好き

2011年8月 5日 | 当麻喜明 | Comment0

001ムラサキシジミ.JPG 2011.7.24 sayamakohan no murasakisijimi

観察地を少し歩いたら、たくさんのムラサキシジミがいました。年間の発生サイクルが多く、冬まで見かけることの多いチョウです。昨年、集団越冬している場所を見付けていたので付近を久しぶりに歩いたら・・・沢山の元気な個体に会えました。

Nikon D300 & Lumix G2


002.JPG


こんな風に産卵していたのですね。年3-4回発生するそうです。
このチョウは真冬でも、集団越冬地が見つかると観察することができます。


003.JPG


付近にはダイミョウセセリも。


004.JPG


そしてトイレにはこんな蛾が・・・
綺麗なんだけど誰だろう。


005.JPG


さて、ここで隠れん坊をしている蛾がわかるでしょうか。


                          ↓


                          ↓

無題.jpg


翅の模様が景色に同化して発見しづらいですね!
ウンモンクチバだと思います。クチバは「朽ち葉」ですから似合う場所です。


006ウンモンクチバ.JPG


隠れん坊発見器で拡大してみました。


006bウンモンクチバ.JPG


これも同じ仲間でしょう。


007.JPG


さて難問です。
ここにいる蛾がわかるでしょうか。


008ヨモギエダシヤク.JPG


ヨモギエダシャクと思われます。
この蛾に限らず、とまり方まで計算されているようで流石(さすが)です。

私は以前、古いプジョー205CTIに乗っていましたが、オレンジに黒ラインの
コンバーチブルだったので良く目立ち、すぐに発見されていました。

高速走行中の対向車線から、手を振られたことはしばしばでした。


009イチモンジカメノコハムシ.JPG


これは別の隠れ方を選んだイチモンジカメノコハムシです。
見向きもされない「鳥の糞」に擬態です。擬態といっても「糞」の素材は
自分の糞なのですから、かなり根性の座った生き方です。


010.JPG

011ホソバシャチホコ.JPG


ホソバシャチホコの幼虫が見つかりました。
てんとう虫さんのサイトで、わりと地味な成虫が見られます。


013ツマキリウスキエダシャク.JPG


ツマキリウスキエダシャクだと思います。
ツマキリとは「端切り」のことで前翅の翼端が切られたデザインです。


014.JPG


このミカドガガンボにはビックリしました。
重そうな新種のトンボかと思わせる大きな個体でした。


015.JPG


かなり変わった姿態にギョギョっとしました。


016.JPG


芝の害虫に数えられるシバツトガだとわかりました。
幼虫が芝を食す、手強い害虫らしいですが、日高や嵐山の芝のグラウンドを
食べ尽くし、やがてそこが元の植生に戻されたら・・・
秘かに拍手を送りたい相手ですね!


017シバツトガ.JPG


刈られたり枯れた芝の中にいたら、ちょっと発見は難しいでしょう。
シバツトガも「隠れん坊上手」のリストに加えましょう。

コメントする

公開されません

← ホーム  ↑ トップ