室内できちんと学習したら、今度は屋外で実習するというのが、勉強のパターンです。ここで見た資料と同じ種や、更に珍しいものを発見したく、丘陵東部の森へ出かけました。
Olympus OM-D E-M5 & Ricoh GRDⅣ
「風の谷のナウシカ」の腐海は、粘菌たちが緑の森を朽ちさせて
いるところです。一見そう見えるのですが、ナウシカが地下室で
行った実験によると「きれいな空気と水なら」腐海の粘菌は毒を
持った胞子をはかないのです。
実際の丘陵で暮らす粘菌たちも、動物的な時期に、たくさんの
バクテリアを捕食していると考えられます。
森の入口にある建物にマダライラガがいました。
丘陵の歩道。せっかくの景色は目に入れず、ひたすら
菌類を探します。
今は菌類が多し。
光合成をしないので、キノコの色はバリエーション豊富です。
白くても、いいのです。
地味な色ですが、スタイルは独特です。
赤は危険色。「私を食べないで!」と、主張していました。
さて、これは粘菌です。
ツノホコリといった仲間のようです。これは子実体で、動物的に
振る舞ったあと、植物のように変形し胞子をまく準備にはいった
状態でしょう。
もし粘菌といった生きもののグループがいなければ、この世界の
命はバトンタッチが出来ずに、渡さなければいけない身体は
役にたたないまま、この世に残るだけです。
ナウシカの腐海の生きものは、腐海を分解して浄化するということ
をやっていたのです。
タマツノホコリ・・・
金平糖のような形をしています。
ススホコリ。いきふれの資料箱の中にもあった粘菌です。
フィールドで実際に見付けてみると、黄色いと言うことだけでも
いい物を見た気分になります。
面白い菌類を探していた私の目は、虫探しの目からは
遠かったらしいです。
ここに「蛾っぽい」生きものがいたのを見付けたのは、画像を
PCで拡大してからでした。見つかりましたか?
現地で気が付いていれば、充分センターに入れて撮していたのに。
今日の主役は「粘菌・変形菌」でしたからね。
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