草むらの中にきれいな翅を見つけました。ミヤマアカネ / 2010年7月5日
狭山丘陵の丘陵のこの湿地には、今日もたくさんのトンボが羽化したようです。昨日は雨だったので、雨があがるのをトンボたちは待っていたのでしょう。
私は昨日、手にした、PENTAXの「D FA MACRO 100mmF2.8 WR」をK-7に取り付けての、お昼休みの撮影散策でした。
ミヤマアカネを、今年、始めて見ることができました。翅の縁紋内側にある褐色の太い帯が、とてもおしゃれです。胴体に比べて翅が大きく見えます。
ミヤマアカネの翅の美しさを写すには、真後ろから左右対称にしたかったのですが、少しずれてしまいました。
湿地の近くの草むらに入ると、ふわっと、たくさんのキイトトンボが飛び上がりました。緑色の草を背景に新鮮な黄色がとてもきれいでした。今朝、水面から伸びている水草につかまって羽化したのでしょう、たくさんのヤゴの抜けがらが見つかりました。
この湿地でたくさん見かける、 シオカラトンボやショウジョウトンボではない、清楚なというより精密にできているトンボを1頭見つけました。マユタテアカネのメスでしょうか。似ているトンボが多く、胴体の側面や顔の正面の確認が必要です。
翅の先端がうすい茶褐色になっています。胴体がほっそりと見えます。顔を見ようとしたら逃げられました。
マユタテアカネと比べると、太く黄色の胴体にはっきりとした胴体の側面の黒条、コノシメトンボのメスでしょうか。
画像を拡大すると触角が写っていました。肩のあたりのうぶ毛や、脚のとげも確認できます。
ゆっくりと、トンボの前に回りました。顔のアップを撮影できました。大きな眼に横1文字の黒い模様が目印です。
生まれたてのアオモンイトトンボのメスでしょうか。メスは成熟すると胴体が青色や緑色になるものと、茶色になるものがいます。
このコラムはすべて、PENTAXの「D FA MACRO 100mmF2.8 WR」をK-7に取り付けて撮影したものです。今までは望遠レンズで1mほど離れたところから撮影したのですが、この望遠マクロレンズで50cmほどの距離まで近づきました。
トンボに逃げられないように、ゆっくりと近づいていくのはスリリングで楽しい撮影となりました。
Comments [2]
No.1tomaさん
私も次の機材を検討しています。TAMRON 60mm MACRO は、残念なことに PENTAX 用 が有りません。伝統のある 90mm MACRO も良い選択だと思っています。PENTAX の MACRO は WR が魅力です。これからは雨の日の観察の時は大瀧さんに任せます。WR(簡易防水)の報告を(ぜひぜひ)お願いします。
No.2ootakiさん
購入する前は、タムロンの70-200と、重複するかと心配しましたが、20cmよりもさらに近づけるので、ちゃんと使い分けができそうです。何よりも、片手で持ちながらの撮影ができるので、トンボの逃げられないように、抜き足差し足で近づけますよ。
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