大瀧雅寛

春の日差しに輝くニホンカワトンボ - 入間郡の無農薬田んぼ

2010年5月 6日 | 大瀧雅寛 | Comment0

無農薬田んぼの脇を流れる小川 / 2010年5月5日

連休最後のこどもの日の今日は、いつもの狭山丘陵ではなく、埼玉県入間郡の無農薬田んぼの脇を流れる小川に初めて行きました。

カメラもいつものペンタックスのK-7だけでなく、ひとつ新しく増えました。リコーのGR-IIIです。

とはいえ、ここを案内してもらったのは、いつもの当麻さんですが。


春の日差しに輝くニホンカワトンボ -入間郡の無農薬田んぼ

シダの葉の上で翅を休めている淡橙色の美しい翅の持ち主を、私たちは「ニホンカワトンボ」と同定しましたが、このトンボは「アサヒナカワトンボ」とよく似ているので、今後も観察が必要です。数日前に岸田んぼでも見ることができました。

春の日差しに輝くニホンカワトンボ -入間郡の無農薬田んぼ

この「ニホンカワトンボ」は、翅が淡橙色のものと透明のもののふたつの種類がいるそうです。

よく見ると、翅の先端に縁紋と呼ばれるワンポイントの模様がありますが、この模様にも大切な役割があるそうです。それは翅の振動をなくするためだそうです。

その縁紋はオスとメスで色が違い、白い縁紋はメス、赤い縁紋はオスです。このニホンカワトンボは、メスでしょう。

春の日差しに輝くニホンカワトンボ -入間郡の無農薬田んぼ

メスから少し離れた所にオスを見つけました。翅の橙色はメスよりも濃く見えます。翅が橙色なので見えにくのですが、赤い縁紋があります。全身に白っぽい粉が吹いて胴体の緑色が隠れています。成熟したオスなのでしょう。

春の日差しに輝くニホンカワトンボ -入間郡の無農薬田んぼ

翅が透明のタイプのオスのニホンカワトンボです。上のオスほど成熟していないのでしょう、白っぽい粉がまだ少ないようです。若いトンボを胴体の下部から覗いてみると、緑色のきれいな模様が見えました。よく見ると、それは模様ではなく、メタリックな緑色の胴体に周りの葉が写り込んでいたのでした。

春の日差しに輝くニホンカワトンボ -入間郡の無農薬田んぼ

ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの違いは、ニホンカワトンボの縁紋は細長く、アサヒナカワトンボの縁紋は短いそうです。

とても参考になるページを見つけました。 大分トンボの会 > 大分のトンボ

春の日差しに輝くニホンカワトンボ -入間郡の無農薬田んぼ

小川のほとりの草むらに、何やら黒く動くものを見つけました。小川の方に尾が向いていましたので、小川から上がってきたのでしょうか。翅のつやがとてもきれいなことと、黒い胴体がまだやわらかいことで、羽化したばかりだと思いました。

胸部の側面に2本の黒い筋があるので、私たちは「ヤマサナエ」と同定しました。初めて見た種類のトンボです。サナエの仲間もたくさんいるので、もう少し調査が必要です。

私たちの前で2mほど上に飛びましたが、数秒飛んだあとに、また草の上に降りてきました。だんだんと上手に飛べるようになるのでしょう。私たちは安心してこの場を離れることにしました。

春の日差しに輝くニホンカワトンボ -入間郡の無農薬田んぼ

小川に上に覆い被さる木の葉に面白いものを見つけました。

葉を直線に切って円筒形に丸め、すみかにしている虫を見つけました。

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