大瀧雅寛

岸田んぼではニホンカワトンボ、西久保湿地ではシオヤトンボ

2010年5月 3日 | 大瀧雅寛 | Comment0

連休の岸たんぼには、たくさんのひとたちが遊んでいました / 2010年5月3日

昨日は今年初めてのトンボを昭和記念公園で見たのですが、狭山丘陵のトンボが気になり、岸田んぼと西久保湿地に行ってみました。

昨年の今頃はまだトンボに関心がなく、狭山丘陵にも訪れることもありませんでしたので、私はどんな順番でトンボが現れるのか、私はわかりません。

そもそも、出不精の私が寸暇を惜しまず狭山丘陵に出かけることになるとは、本当にわからないものです。


岸田んぼではニホンカワトンボ、西久保湿地ではシオヤトンボ

田んぼの脇を流れる小川の草で翅を休めている、透き通った美しい翅の持ち主を、私は「ニホンカワトンボ」と同定しましたが、このトンボは「アサヒナカワトンボ」とよく似ているので、今後も観察が必要です。

よく見ると、翅の先端に縁紋と呼ばれるワンポイントの模様があります。その縁紋はオスとメスで色が違い、白い縁紋はメス、赤い縁紋はオスです。このニホンカワトンボは、メスでしょう。

よく見ると、翅に羽化のときのかけらが残っているようです。翅も透明でつやつやです。きっと、羽化したての個体でしょう。

岸田んぼではニホンカワトンボ、西久保湿地ではシオヤトンボ

メスがいたこの草に、赤い縁紋はオスがやってきました。すると、2頭のトンボは喧嘩をするように飛び回ったあと、メスは他の所へ飛んで行ってしまいました。メスは成熟しないうちはオスを避けるそうです。

残されたオスが寂しそうに見えます。広い岸たんぼで今日見たトンボはこの2頭だけでしたので、メスを見つけたオスの本能に驚きました。

岸田んぼではニホンカワトンボ、西久保湿地ではシオヤトンボ

コメツキバッタの仲間でしょう。

岸田んぼではニホンカワトンボ、西久保湿地ではシオヤトンボ

強い風が吹き始めました。たんぽぽがタネが飛んでいきます。

岸田んぼではニホンカワトンボ、西久保湿地ではシオヤトンボ

西久保湿地にも行ってみました。西久保湿地は岸田んぼほど広くはないのですが、訪れるひとも少なく、ゆったりと散策できる、私たちのお気に入りの場所です。ここでは、シオヤトンボのオスが池の丸太の上で、翅を休めていました。

岸田んぼではニホンカワトンボ、西久保湿地ではシオヤトンボ

トンボの湿地では、シオヤトンボのメスが翅を休めていました。透き通った翅を観察すると羽化したてのようです。昨日昭和記念公園で見たヨツボシトンボと似ています。

岸田んぼではニホンカワトンボ、西久保湿地ではシオヤトンボ 岸田んぼではニホンカワトンボ、西久保湿地ではシオヤトンボ

トンボの湿地の近くに、フデリンドウとランを見つけました。散策に行く時は、空から足元までよく見ないといけないので、実はやや疲れます。

トンボ-2010-002:ニホンカワトンボ、トンボ-2010-003:シオヤトンボ

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