当麻喜明

擦れた滲んだぼろをまとった蛾

2018年8月 6日 | 当麻喜明 | Comment0

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久しぶりに蛾の美しさを思い出しました。ダンディーな紳士が、よぼよぼのコートをまとった様な姿は、地味なわびさびの世界に通ずる美しさです。

FUJIFILM X-E1 + FUJINON ASPHERICAL LENS SUPER EBC XF 18-55mm 1:2.8-4 R LM OIS


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6日、炎天下のお昼に相棒の大瀧さんとトトロの森を歩きました。
高温で湿度も高く、いつもなら(私が)仮眠している時間ですが
森に入ると、以外にも涼しく久しぶりに心地よい観察散歩になり
ました。それはとても不思議な感覚でした。


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やはり久々のはずの大瀧さんが、大物を見付けました。
刑事コロンボから借りてきたコートを着込んだ蛾です!


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シロシタバです。実は表の翅で隠された「シタバ」下の翅が美しい
「カトカラ」(美しい下翅)の仲間で、大物のくちです。

これを美しいと感じるかは人さまざまです。
私は目鼻立ちがしっかりしたパリッとした姿より、こんな風に
ボロでしわくちゃの色々な色が染み込んで薄く擦れたような姿が
好きなので、シロシタバは美しい蛾なのです。
本当にそんな観察ができた暑い暑い森の話です。


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