自然と遭遇したエピソードは沢山あるのですが、旬のうちにエゴヒゲナガゾウムシの報告をしましょう。観察は3日ですが、すでにエゴの実には産卵のための穴がたくさん開いていましたので、この地のこの木のゾウムシ仲間は既に盛りを過ぎたかもしれません。
Nikon D300 & Ricoh
こちらは♀のエゴヒゲナガゾウムシ。
ヤブ蚊と格闘しながらこんな葉やエゴの実を観察していると・・・
この部分の実は、まだ無傷なのできっと他にも見つかるはず。
♂がいました。初めてこの虫を観察した人は、眼が耳のように見える
てっぺんに付いているとは信じがたいでしょう。
横から見ると眼がてっぺんにあるのがわかります。エゴの実は、この虫の
サイズからするとあまりに小さい球体です。眼が下にあると、彼にとっての
「世の中」はエゴの実の地平線の下に隠れてしまいます。
さて、少し旬を過ぎていたか2個体しか見つかりませんでしたが、
かわって私の興味は「純白の毛玉」にそそがれました。
クサカゲロウの仲間の幼虫です。図鑑によると「この仲間は体液を吸収した
後のアブラムシの死骸を身体にくっつけて身を隠す」とあります。
一方、アオバハゴロモの幼虫は白い石鹸物質で身を守っています。
明らかにカゲロウの仲間は、この物質を身につけてウロウロしているよう。
成虫になれば必要ありませんから。
4日に見た別の場所のそれは黒い色のものを、まとっていました。
着物が違ってもアブラムシを食べていって、また着換えるのでしょう。
エゴの実に開いた産卵跡が、私にはエゴの実のおしゃべりに見えました。
帰り際に見付けたムラサキシジミ。
立て続けにウラギンシジミも。
雑木林の生き物の営みは面白いです。この魅力を知ると、健康のための
ウォーキングのスピードは、ぐっと下がります。
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