当麻喜明

小雨の中の大型蛾-オオミズアオとヤママユ

2011年8月21日 | 当麻喜明 | Comment[2]

a01.JPG 2011.8.21 kosame no houmonsya

オオミズアオには、今年二度会いました。ヨーロッパで人気があり、中国の陶磁器で、青磁がこの薄青緑色を目指していたといいます。この蛾のことは、ずいぶん小さい頃から知っていました。玄関の灯りにやって来ていたのか、昼間道に落ちていたのを見たのか、街灯に集まり、舞う姿も見ていた気がします。

Pentax K5 & Lumix G2 & Ricoh GRDⅢ


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小雨降る夕方(21日)撮しました。


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こちらは13日、やはり夕方出会ったものです。


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今日の個体は撮しやすい樹液の木だったので、少し拡大できそうです。
しかし10cmはある大型なので、ピントの山を何処にするか悩みます。


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顔つきは精悍です。
清潔感のある、清楚な顔を望んでいたのですが、かなり派手でした。


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その反対に紀元前から中国の陶磁家を悩ませた、透明感のある薄青緑は
清潔な、控えめな美しさです。

黄色い細い線や、斑紋の大きさと位置も何か絶妙な意味がありそうです。
ポツンとある斑紋。ここにも黄金分割がみえるのでしょうか。


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朝には、こんな蛾を見付けていました。
ヤママユです。


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ぼろぼろの翅と小雨・・・
実は、オオミズアオもここで言うヤママユも同じ仲間の蛾です。


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口器はなく、幼虫時代蓄えた栄養で生きていきます。
オオミズアオに比べ優しそうな子羊のような顔をしています。


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全体の薄茶色に比べ、様々な色が使われた斑紋は見事です。
小雨の雫でわかりにくいですが、中心は青です。


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天然の蚕で「天蚕(てんさん)」といわれ、ひとつの繭から600-700m近い
自然の絹が採れるそうです。

これだけ大型になる、ヤママユガ科の二種。
敵はそういないかもしれません。


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これは最近みた巨大なオニグモの仲間です。
いや、生き物の世界はそんなに甘くはないでしょうね。

Comments [2]

No.1

ヤママユの上から二枚目の写真、羽に水滴が付いているのが見える
のですが、ヤママユの体表は水をはじくのですか??
オオミズアオの足って赤いんですね!何かわけがありそう・・・。

もう一度読んでみたら前回書いたコメントの内容がメチャクチャ
でした。  すいません・・・。

No.2

コメントありがとう。

この日は小雨だったので、濡れ難い翅が証明できましたね。水をはじくことは、空気をはじくことにも繋がります。きっと、飛べることにも繋がるかもしれません。動画撮影事務所員さんは「今日は赤い靴下がはきたいなあ」なんて思うことがありますか?人に与える赤の印象は、他の生き物の「赤」とは違うかもしれませんが、きっと赤とか黄色とか意味があるんだと思います。

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