当麻喜明

カメラに収めたヤンマ3頭-狭山丘陵西部地域

2010年8月 7日 | 当麻喜明 | Comment0

神よ、他の命を捕ることをお許し下さい。

カマキリは木の手すりの下に潜んで、やってくるトンボを狙うのだろうか。いつもの草色のカマキリではなく、手すり色のカマキリがトンボを食していた。すでに腹部の先端を残すのみ。私が焼き魚を食べるときのように頭からパクリのようだ。これでもカマの中の残された腹部がピクリと動くのだ・・・

LUMIX G2 + G VARIO 1:4-5.6 / 45-200 & Sony DSC-H10


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食べられていたのはシオカラトンボのオスのようです。あと暫くすると、この谷戸から
一頭のシオカラトンボが消えたことさえ記録に残らない出来事です。


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アオメアブの獲物は大きく重たそうな甲虫です。サシガメでしょうか・・・

カメラにビックリして獲物を落としたら、食そうとしたアブにとっても不幸です。
食される甲虫にとっても命のバトンが落とされてしまうことになりそうです。


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キトンボがとまっています。薄い金色、黄昏色にみえました。
命のリレーを立て続けに観察したので神聖な色に感じました。


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オスのオニヤンマ発見。レンズの先にぶら下がっているヤンマが見つかりますか?
私が撮したことのないアングルで大瀧さんが撮影しています。


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今度は笹の藪でぶら下がっているオニヤンマ。こちらはメスでした。


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ヤンマやサナエの仲間には、腹部に黄色いラインが目立ちます。

青空バックに往復飛行しているときは、工事中を知らせる
黒と黄色のトラ模様のロープに似ています。

目立つデザインです。

しかしササヤブの中では、とたんに目立たない保護色のようです。私はヤンマが
枝にぶら下がるときは太陽の方向を向くと考えています。

そうすることによって、黄色いラインが笹の光と影に落ち着いて馴染んでしまいます。


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まだ同定が不十分な「ガ」の仲間です。この観察を終えた大瀧さんは、お昼休憩を
終了させて現場に戻りました。


-私は以前一級建築士が「耐震基準」を偽って事件を起こしたとき、設計者は
色鉛筆を耳に引っかけて、設計事務所で室内ワークするものと考えていました。
大瀧さんは良く現場に足を運ぶだけではなく、材料まで運んで汗をかいているので
一級労働建築士、あるいは一級とび職建築士だと思っています。-


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さてそのすぐ後に茂みでヤンマ発見!!

-実は・・・一ヶ月前に携帯電話を持つようになっています。
さっそく大瀧さんを呼び戻してしまいました。-


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ミルンヤンマでした。


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複眼がひょうたん型で胸の黒ラインの特徴からミルンヤンマだとわかります。

さて私たちのカメラには、今日3頭のヤンマを収めさせてもらいました。
さらに食物連鎖の仕組みの一部も切り取れました。

この丘陵には沢山の自然愛好家が集まります。
多くの方がカメラをお持ちです。

私はデジタルカメラが普及し、網をカメラに替えて現地取材で、生き生きした自然の
姿を捉える方を増やした貢献は計り知れないと考えます。

今日私のカメラは、沢山の自然を切り取り食すことが出来ました。


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