葉脈標本の様になったノブドウの葉。これが畑の作物なら、一気に薬をまいてしまいたくなる気持ちはわかります。しかしここまで残さず食した甲虫に脱帽です。食べられてしまったノブドウも、林縁にマントのように蔓(つる)を延ばして、他の植物から太陽光を奪っているのですから、多少葉を甲虫に分けたとしても致し方ないことでしょう。
Pentax K7 + TAMRON SP90mm MACRO
さてマメコガネの現行犯であるとわかります。外国では日本からの危険外来種だと聞きます。
林縁草原の葉が虫食いで穴あき、あるいは食痕がなくきれいな葉のまま。
どちらが自然なのでしょう・・・
すべて自然が良いというわけではないことは、自由が全て良いというわけではない
ことに似ています。
自分で答えを見付けることが、自分の「自然感」をつくっていきます。
5mm甲虫の面白さは、観察してみてわかった私のスタンスです。
大袈裟ですがカシワクチゾウムシが、今日一日生きられたことに感謝しているようです。
5mm甲虫の生きる姿を見ていると、1700mm小生もしっかり生きなければいけません。
スグリゾウムシも、5mm甲虫です。まるまる太っていると感じますが
スグリゾウムシは、みんなこんなカッコで生きています。
西日で影ができ、全身の特徴が伝えられません。こんな時は、ストロボにディフューザーを
付けるとか、リングフラッシュを工夫するのも一案です。
ベッコウハゴロモが背筋をピンとしていました。
セミの仲間だとわかる、図鑑的な一枚を撮らせてもらいました。
よーい・ドン!!
いつか見たいなあ、会いたいなあと思っていた「エゴヒゲナガゾウムシ」です。
エゴの実から落ちてしまったのでしょうか・・・
愛嬌ある顔立ちが人気あり、エゴの花が実になるると、一生懸命探される昆虫写真家が
たくさん 、 たくさん いらっしゃいます。
ある種の決まった食草と決まった昆虫を探せる能力、それで季節を感じられる能力、
これも自分でつくる「自然感」です。
これはオスなので、複眼は「子猫の耳」みたいにみえる所についています。
なんというデザインでしょう!!
「眼がずいぶん離れているなあ・・・」
そう感じるのですが、離れていると言っても間隔は3mmくらいです。
逆に幅のあるカブトムシの目は幅の1/5くらいでくっついています。
ミズキの実の上にアオクサカメムシが乗っていました。
地上4-5mの空中散歩です。
ところでこの画像、フィルム時代のリバーサルのような色調に感じませんか?
Pentax K7 のファームウェアが最近バージョン1.10になったので、仕上がりの
「リバーサル」を試してみました。
気に入りました!!Pentax の技術者さんに感謝です。ありがとうございました。
古くから自然写真を撮っていた方たちは、リバーサルのストックを沢山お持ちです。
比較するときの色調が似ているというのは科学的考察にも役立ちます。
アゲハが林縁で小休止。
草原部で「テングスケバ」も小休止。
あとで画像を検索したら、この甲虫も面白い愛嬌たっぷりの顔つきでした。
草色とオレンジの線が、鼻筋からとおって案外りりしいのです。
もうすこし真剣に撮してあげれば良かったなあ・・・
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