顔を出した太陽が、一気にピンホールレンズの使用を楽にしてくれました。そしてレンズの基本を教えてくれました。トンボ撮影に行った湿地帯は日差しを遮るところがありません。完成かと自負していたレンズの重大な欠点を教えてくれました。逆光時に、CMOS面を遙かに超える散乱光が鏡筒内に侵入し、暴れるのです。
肉厚0.15mm、ホール径0.3mmで作図すると対角魚眼並の光束が迷光になって写り込む可能性があるのです。実際、少し効果的に現れることもあれば、想像以上にうるさいこともありました。
そして完成したのが第6世代です。
わざと散乱光を撮したり、太陽側のレンズ面に手をかざしたりするテストをしてみました。改良の答えは簡単で60mmにみ合ったフードを付ければ良いという結論です。口径 : フード長 = 3 : 4.5 位のものを付ければ良いのです。フードといっても、これはリミテッドと名付けたピンホールレンズなので、ずんどうの太いものではつまりません。
PENTAXの DA 1:2.8 40mm Li に似せて小さな穴のフードを作りました。
このフードを照明に向けると、いつものランプが写りました。フードまで小型のピンホールレンズ。
そのフードでも照明が写るとは・・・さすがです。
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