当麻喜明

ピンホールレンズの製作-号外(3)

2009年8月11日 | 当麻喜明 | Comment0

どれがPentax純正のDAレンズかわかるでしょうか。外観は期待通りに仕上がりました。いったんは終了した製作記ですが、まだまだ続くことになりそうです。テスト撮影をするといろいろみえてくるのです。

フレキシブル基盤の材料やマイクロドリルの使い方、顕微鏡のマイクロスケールでホールの測定など手伝ってくれた冨田五郎さんの言葉の意味を実感しています。

「薄い材料に小さな穴が開けられたら一人前」


どうも現在のところ、私はまだ行き着くところからは遠いいステップを一段上がったに過ぎないようです。

現在アルミ缶に開けられるホール、0.3mm(材料厚0.15mm)
フレキシブル基盤0.5mm(材料厚0.1mm)・・・
DAリミテッドは2本、DSについているのはピンホールレンズです。


m40-90.jpg

mtesuto.jpg

完成直後の室内テストです。色が裕です。これについては少し疑問点があってまた作例で紹介します。
とにかく色は裕に記録されます。当たり前ですが順調にズームアップしていきます。

屋外のテストでは上が0.5mmホール(肉厚0.1mm)下が0.3mm(肉厚0.15mm)です。一概にどっちがいい描写とは言い切れません。しかしどっちが良い性能か(F値を除いて)は明確です。60mmの投影距離(焦点距離)として0.5mmでF120、0.3mmでF200です。

このような仕上がりの差は、撮す対象や日差し、(特に感じている)光源の種類などによって使い分けして趣味の世界と思います。記録からワンショットワンショット作品を作る「気合い」で使用すると個性を生かせます。マニュアル復権ですが、面白いことにピンホールレンズはオート(パン)フォーカスなんですね。

大瀧さんには「これよく出来ましたよ!」と言う勇気はないので正直にレンズの個性の話しをして好みの方を作ってあげようと思っています。

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