当麻喜明

前玉外しの自作マクロレンズー狭山丘陵西部谷戸

2010年6月17日 | 当麻喜明 | Comment0

>クロヒメハナノミ@自作前玉外しマクロ

春から夏、晩春から初夏へと季節は移行していきます。ちょっとアップをさぼると時期違いな報告になるので、未消化ながらも第一報です。昆虫写真家の間で以前流行した「前玉外し」のマクロレンズを作ってみました。前玉より「前群」外しが正確かもしれません。焦点深度がきわめて浅く使用には根性も必要なレンズです。

PENTAX-F ZOOM f3.5-4.5 28-80 + K7 & Sony DSC-H10 etc


2.JPG


タイトル画像の比較に撮したクロヒメハナノミです。「絞り」より前のレンズを外した自作マクロは約3倍の能力があり、私の不得意なピント出しに強烈に挑戦してきます。コンパクトデジカメのピントの深さと両極にあるレンズで、撮影の選択肢が増えました。

3.JPG

足の部分にピントが出ているようです。

4.JPG

咲きかけのコアジサイがあったので撮してみました。

前群を外した偶然生まれた接写能力ですから、色収差や球面収差などが微妙に
加わったボケがイレギュラーな効果を生むこともありそうです。

大瀧さんにも 35-105 で作ったものをプレゼントしました。こちらの方がワーキングディスタンスがシビアなので鏡筒を1cm縮めると使いやすくなるでしょう。

なぜ前群を外すとマクロになるのでしょう。顕微鏡の対物レンズに似た構成になるのか
負のレンズ構成になるのか・・・面白い研究対象が増えました。

これらのレンズについては続報で製作記をまとめる予定です。
以下はいつもの撮影機材で撮しました。

5benikometukiM.JPG

スジグロボタルです。微弱ながら連続で光るそうです。

9kikusuikamikiriM.JPG

キクスイカミキリです。以前は葉に隠れた個体でしたが今回は連結個体です。

jingasahamusiM.JPG

ジンガサハムシです。大きさや背の模様が縁まで4本続いているので同定出来ます。

mp1M.jpg

この日出会った昆虫アラカルト・・・

左上) フジハムシ   右上) ヒメキマダラセセリ
左中) アカボシゴマダラ   右中) ルイスオオゴミムシ
左下) アカヒメヘリカメムシ   右下) マルガタビロウドコガネ(?)

DSC01035M.JPG

ちょっとかわったキノコを撮影。

タマゴダケの仲間かな?

-その後「ネナガノヒトヨタケ」だとわかりました。このような幼菌は食用になるそうです。
よく似たものに「ウシグソヒトヨタケ」があり、そうでなかったことにホッとしました。-

11.JPG

ヤマサナエです。

mp2M.jpg

シオカラトンボの♀です。

ここは湿地の特徴も林床の特徴もない、六道山の尾根です。
トンボの南北交通(北の谷戸から南の谷戸へ)の「とんぼ道」があるのでしょうか・・・
時々、かわったトンボが見られます。

アマチュア研究家が撮影していました。

sDSC00896M.JPG

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