近くにあるリサイクルショップは面白い。レンズの研究や部品取りによく物色に行きます。魅力は安さと掘り出し物が見付けられるタイミングの妙でしょうか。SMC PENTAX-M 1:5.6 400mm と AF NIKKOR 1:2.8 20mm を購入してきました。PENTAX はオートフォーカス化の実験に、NIKKOR は天体写真に応用してみました。
SMC PENTAX-M 1:5.6 400mm + Pentax K5 , AF NIKKOR 1:2.8 20mm & D + Nikon D200
期待通りSMC PENTAX-F 1.7× AF ADAPTER の使用でオートフォーカス出来ました。
皆既月食1日前のほぼフルムーンです。
月面南西部にわずかにクレーター列も解像していました。
木星とガリレオ衛星を狙いました。
東西に振り分けられた、イオ、ガニメデ、カリスト、エウロパが写っています。
実験2番目の NIKKOR 20mm F2.8 です。
レンズ良好絞りが開放のみの個体と、レンズが傷だらけで絞り快調な2本所有です。
通常の使用ならジャンクといえど購入はためらいたい状態ですが・・・
画像はすべて今回入手の傷のあるレンズです。
上が良好なレンズで撮した書棚、下が傷つきレンズです。
明らかにコントラスト低下が認められます。
しかし良好な低下でソフトフォーカス調です。
木星を撮した中央部トリミングです。
良好レンズ。
こちらがキズ追いレンズです。
集光はしています。
新旧のジャンクレンズで撮影した画像を合成してみました。
シャープすぎて星の明暗差が出しにくいデジタル天体写真用に、
フォギーやディフューザー・フィルターを使用する手法があります。
このキズ追いレンズ、「滲み天体写真」用に重宝しそうです。
満月1日後の月が煌々と照らす夜なので星野写真の実験は出来ませんでしたが、
第二報に期待していてください。
-追記-
レンズの製作工程では採集研磨に紅ガラ(酸化鉄)や酸化セレニウムを使うそうです。
ピッチで型を取って研磨してキズを消す方法も面白そうです。
コーティングは無くなりますがキズは目立たなくなります。
私は透明に近いクリームを塗ってキズを埋めたら、どんな写りをするかにも
関心があります。
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