当麻喜明

レコード観賞の科学

2016年9月19日 | 当麻喜明 | Comment0

001.JPG 2016.9.19 KORE YUTAKA OZAKI

レコードの聴ける部屋をつくっています。ここではゆったりとした姿勢で、音源を変えられ、アロマの香りもする、できれば工夫と手作りで自分自身を癒せる場所が目標です。

Sony NEX-5N + LEICA 4E


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このレコードはジャケットの面白さと、45回転LP盤ということで
最近購入しました。

「ふさ子思案中、カーナビ新しく」

これは地質時代ごとの代表的示準化石の覚え方です。
フ(ふ)ズリナ、サ(さ)ンヨウチュウは古(子)生代、
シ(思)ソチョウ、アン(案)モナイト中生代。
カ(カ)ヘイセキ、ナ(ナ)ウマンゾウ、ビ(ビ)カリナは
新(新)生代。

尾崎の書いた詩と曲と「アンモナイト」の関係は次の機会に。
立体感がありますが、アンモナイトはジャケット画です。


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愛用のレコードプレーヤー、KENWOOD KP-770Dで使っていた
シェル。針は audio technica AT150E.


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一見きれいな針ですが・・・


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実は、何年もレコードは封印していましたので針もこんな具合。
レコード盤を削った樹脂と空気中の湿度で融けた、ある種の塩分
(ダスト)が固着し、一部は再結晶もしているようです。


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自己流のメンテナンス後は、こんなに復活したんです。
レコード針は工業ダイヤモンド、一方レコードは樹脂ですから
針が削られる事態は、めったに起きないアクシデントです。


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未使用のレコード針って、どんな状態でしょう。


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ORTOFON MM型カートリッジ 2M REDを購入しました。
レコード針購入なんて30年ぶりかな?


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もちろんベストコンディション!


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買い増しした中古のレコードプレーヤー「PIONER PL-1200」に
付属していた針が面白かったです。

ENPIRE(アメリカの名門音響会社) 2000 E/Ⅲ 1972年製の
MIカートリッジ。再生周波数帯域が5-35,000Hzというのは
MCカートリッジ並ですね!


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しかしコンディションは中古の下レベルです。ごみ箱に直行させる
方がいても正しい行動でしょうね。


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自己責任で、今回は結果オーライの方法を紹介します。
東芝のメガネ用超音波洗浄器を使用してみたのです。

メガネや貴金属を洗浄してみたときの効果を観察して、これなら
レコード針に接触させずに、強い洗浄効果が期待できるのでは
ないかと実験してみたのです。


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今回は針が分離できたので、かなりむちゃくちゃな方法を使い
ました。カンチレバーの中には、極小さなマグネットが入って
いるので、洗浄後は入念に乾燥させました。


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結果はここまで綺麗になりました。洗浄前の音を確かめません
でしたが、ここから再生される音に勝ることはないでしょう。


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レコードのアナログ再生には奥深いものがあり、沼のような
危険な趣味(?)かも知れませんが、工作好き、メンテナンス
好きな側面からなら、CD観賞よりもっとチープな出費で楽しめ
ることが出来そうです。


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