アカハネナガウンカです。虫嫌いの人もこの3mmほどの生き物を見たら「かわいい!!」と思うはずです。ある方のブログで知ってから、実物を見たかった生き物でした。ちゃんといたんだなと、妙に懐かしく感じました。赤くて羽根の長いウンカの仲間です。北本に近い「三つ叉ビオトープ」で発見しました。
Lumix G2 & Sony DSC-H10
カマキリの複眼と似た構造で、黒い芯のように見える部分を偽瞳孔(ぎどうこう)といいます。
筒状の視神経のチューブが束ねられたような格好になっていて、上からのぞいたときに
底の部分が見えるようになると、光を吸収する黒っぽい神経をのぞけるそうです。
どの方向から見ても、どこかの神経の底の黒い部分が見えるので、いつもこっちを
見ているように感じるわけです。
「カマキリ(ウンカ)はいつも私の目を見て、私の話を聞いてくれる・・・」
そうずっと思っていた人はけっこう多いそうですよ。
以前タイトルに使用した北本自然観察公園の「高尾の池」です。
栄養が増えすぎた池に多いアカマクミドリムシが発生しているのです。
ミドリムシですから葉緑体を持ち光合成もこなせるのですが、赤い部分が多いために
池の表面が赤い膜を張ったように見えます。水面近くが光りも豊富なので
植物型のプランクトンは水の表面で繁殖します。
さらにミドリムシは、動物の様にもふるまう不思議な生き方をしています。。
石鹸のような蝋状の物質を身にまとう幼虫時代を過ごす生き物の成虫です。
左上) アオバハゴロモ 右上) アミガサハゴロモ
左中) ベッコウハゴロモ 右中) ベッコウハゴロモ
左下) スケバハゴロモ 右下) スケバハゴロモ
このうち、半翅目カメムシ目ハゴロモ科のアミガサ、ベッコウ、スケバを「ハゴロモ三兄弟」と
呼ぶんだそうです。アオバはアオバハゴロモ科に分類されています。
幼虫のスタイルは大分違いますが生息場所は似ています。
以前紹介したイチモンジカメノコハムシ。
背負っている黒い冠は自分のフンでした。
この生き物は何でしょう?
シャクトリ虫のように移動しますが、重そうな植物やら何かを背負っています。
2日後に再び探しに行きましたが、ちゃんと見つかりました。
本当の名前がわかるまで「ハウルの動く城」と呼ぶことにしました!!
この幼虫こそ「不思議な生き方」を感じさせる生き物です。
これはいったい何でしょう?サナギではありません。
シャチホコガの仲間の幼虫です。
このような幼虫を観察するとモンシロチョウの幼虫(青虫)の
なんとシンプルな生き方でしょう。
アオメアブが虫を待ち伏せしていました。
青眼に見える角度はワンポイントで多くは橙色が目立ちます。
宇宙服に生命維持装置を背負った風に見えます。
面白いテントウ虫スタイルでしたが、多くの変種の中の一つのデザインを
選択したナミテントウでした。
カツオゾウムシ・・・
なぜ鰹節のような格好を選んだのか・・・不思議な生き方です。
失礼しました。私たちが地球に生まれる前、数億年の生物界の先輩でした。
「カツオブシ」と「カツオゾウムシ」とは似ていて非なるもの
私たちがかってに付けた名前でした。
Comments [2]
No.1てんとうむしさん
こんばんは。
「ハウルの動く城」はヨツメアオシャクの幼虫ではないでしょうか。
No.2tomaさん
前回の同定に続き、今回もありがとうございました。乗っていた植物はヨモギでした。「ハウルの動く城」はヨツメアオシャクだったのですね。成虫も印象的なので、丘陵でもいつか会えることを期待して歩いてみます。てんとうむしさんのブログいつも楽しみにしています。短い紹介文に時々ニヤッとしているんですよ。
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