考え込むように下を向いていた月 / 2011年3月27日の朝@西久保湿地
3月最後の日曜日の朝は、昨日の強風はおさまりましたが、やや肌寒く狭山丘陵の湿地には薄い氷が張っていました。
青空に目をやると、下弦を1日過ぎた月が丘陵の森へと沈むところでした。
丘陵の上に沈む月は、うつむいているようでした。
文字通り針穴からのぞいた丘陵の池です。
感度はISO 3200、シャッター速度は1/15で撮影した画像です。
ファインダーでは空の部分がわかる程度ですが、ライブビューで液晶に表示すると、この画像程度に明るく表示されますので、ピンホールで撮影するときは、ライブビューにしています。
所々に咲いているスミレも見納めのようです。
池をのぞくとたくさんのオタマジャクシがいます。たくさんのオタマジャクシは立ち泳ぎをして、水面から口を出していました。
餌を食べるというより、呼吸をしているようでした。
さっかく丘陵に来たのに、あいにくの強風です。このシジミを風が止んだ瞬間に撮影したのですが、強風に耐えるように、必死に葉にしがみついていました。
シジミを撮影していたら、足元の草むらからふっと、3頭のトンボが飛びました。
私の2011年初見のトンボは、このアジアイトトンボでした。当麻さんの初見のトンボは、この場所でのシオヤトンボでした。
初ういしい翅です。きっと今日羽化したのでしょう。黒と青のストライプはオスです。
ルリビタキやルリボシカミキリ、このアジアイトトンボ。青の色を持つ生き物には、なぜか惹かれます。
草むらを探していたら、アジアイトトンボのメスも見つけることができました。
胴体が赤いので羽化したてのようです。
メスもまた、初ういしい翅です。
風が止まず帰宅することにしました。
車の脇のサツキに、アゲハチョウが吸蜜していました。風に飛ばされないように花にしがみついています。
レンズに近づける私に気づかないようです。
雄しべや雌しべだけでなく、花の内側の模様もアゲハチョウを招く記号なのでしょう。
帰宅すると寒がりの家内は半袖の姿でした。これもまた、2011年の初見でした。
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