横浜自然観察の森 森の家口より / 2011年5月20日
横浜市の最西部に仕事で出向く用事がありました。行きは狭山市から電車で2時間ほど掛かりました。
用事は昼過ぎに済み、私はやや迷ったふりをしながら、横浜自然観察の森へと行きました。
2時間ほどなら散策できそうです。
横浜市の南端、鎌倉市との境にあり、周囲の市民の森と一体となって横浜最大の森の一角に、横浜自然観察の森はあります。
入口は何カ所かあり、私は間違えて隣接する、上郷・森の家に入ってしまい、その奥にある「森の家口」から入りました。
初めての散策地、立派な入口を入ったとたんこんな様子、聞く人もなくやや慌てます。
森の中からはうぐいすや野鳥の鳴き声が聞こえてきます。右手の樹の枝の上にリスでしょうか、やわらかい尾が逃げて行くのが見えました。
散策路がアスファルト舗装道になりました。「チョットコイ、チョットコイ」と、さきほど見かけたコジュケイが鳴き始めました。樹々の影の間の路面の日向のところで、何か七色に光が動いています。
道先案内人が現れました。初めて見るハンミョウでした。虹色の背中を追いかければ、大滝建築事務所に帰れるでしょうか。
細く長い脚でとても速く歩いたのは意外でした。近づくと、すぐに飛んでしまい、私との距離を保ちます。飛行の様子が七色に輝き、とても綺麗でした。
昆虫の撮影は望遠レンズで遠方から撮影するより、100mmマクロレンズで30cm程の距離から撮影する方が、わくわくします。
私は絶対に昆虫の捕獲はしませんが、警戒心の強い昆虫にいかに近づけるかが、私と昆虫との勝負です。
それは、「ワタシカラノキョリ」と言ったところでしょうか...
ハンミョウは、路面を横切るグレーチングの隙間から、下の側溝に落ちました。慌てているハンミョウです。
肉食性だからでしょうか、頑丈な口に驚きました。
大きめのトンボが、散策路脇の日当たりのよい樹の葉に留まりました。
胸部側面に2本の黒条があるので、ヤマサナエでしょう。狭山丘陵でもよく見かけますが、今年はまだです。こちらの方が南なので早いのでしょう。
小川に沿う散策路。カワトンボがヒラヒラと飛んでいます。
アサヒナカワトンボ、ニホンカワトンボ。この区別が難しく、ただいま研究中です。
巻貝のような蛹を見つけました。てんとう虫さんのサイトで、ナミギセルだと知りました。実はチョウの蛹ではなく、カタツムリの仲間でした。
てんとう虫の歳時記 : キセルガイの仲間 むしなび > ナミギセル
そろそろ時間になりました。もう数回こちらに来る用事があるので、もう一度、散策に寄りましょうか。
Comments [2]
No.1tomaさん
ハンミョウは背中にネイルアートを施したようですね。特に真横から撮した画像は「どんな風に撮したのだろう?」と考えると面白く姿が目に浮かびます。ニューヨークにセントラルパーク。横浜に自然観察の森。住み心地のよい街には、絶対に大きな森は必要ですね。
ootakiさんから tomaさんへの返信
先日、ラジオ番組で、木を植えよ! (新潮選書)の宮脇昭氏が出演していました。「災害に強く、手間がかからず、半永久的に繁り
続ける、正しい森」こそ必要だというおはなしでした。
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