当麻喜明

土星と月齢20.6の月

2010年1月 7日 | 当麻喜明 | Comment0

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前回より好条件で撮した土星です。高度が高いので大気の屈折の影響が少なく邪魔な色収差が少ないのが比較するとわかります。拡大には3倍テレプラスを使用しています。昨年の「輪の消滅現象」から、幾分見やすくなった輪が確認できます。再び同じ輪の傾きで見られるのに30年かかります。

TeleVue ジェネシス + 3×TELEPLUS + ToUcam & LUMIX G1


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下弦の月に向かう好ましい立体感のある月ではないでしょうか。

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晴れの海上部にある(上から)アリストテレス、ユードクソスです。アリストテレスのすぐ右(西)には半分崩壊したミッチェルという小さなクレーターがわかります。始にあったミッチェル(直径30Km)に、覆い被さるようにアリストテレス(87Km)が形成されたことがわかります。ユードクソスの西の稜線は太陽に照らされ白く輝いています。東の稜線の影の中と比べると200度近い温度の差がありそうです。左の方のキズのような谷は「アルプスの谷」長さ180Km、幅10Kmです。

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「晴れの海」です。起伏の少ない平原ですが西(右)の方にうねうねと蛇行したリッジと言われるしわが見られます。高さ400m、幅10Km、長さ500Kmほどあるそうです。リッジの下部南西にはアポロ17号が着陸し、月面車で30Kmのわだちを作り、111Kgの岩石を持ち去った(?)そうです。

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神酒の海(影で見えない)の東にあるティオフィルス、キリルス、カタリナの3列クレーターです。以前のコラムのタイトル画像は同じ部分の「夜明け」、この画像は「夕暮れ」です。太陽光線の当たり方がちょうど反対です。(撮影装置、条件の違いも顕著です)

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アルタイの崖南東部(一部)から南の山間部です。ちょっとトレッキングも気を抜けない難関な地形です。谷底で迷ってしまったらぞくぞくするほど怖そうです。

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さて拡大率の低い南部の画像です。ティコがわかりますか?

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