当麻喜明

月と木星の接近

2009年11月26日 | 当麻喜明 | Comment0

23日の夕方は月と金星の接近が眼を引きました。画像の三列クレーターは出来上がった順番が重なり方でわかる面白い場所です。クレーターは三つとも約100km(直径)なので物差しになる所でもあります。

PENTAX K7 + Televue ジェネシス 10mm FL500mm + 3×TELEPLUS & TAMRON SP70-200 F2.8


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月齢6.3です。

25日の雲に見え隠れしていた月が上弦です。上弦の月はこれから満月に
「上る」月で、沈むとき「上に」弦のある月でもあります。

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月の東には木星が見えました。

TAMRON SP 70-200 F2.8 で木星の衛星まで捉えています。
地球照のなかに海がわかるように処理しました。

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Televue ジェネシス 500mm + 3× TELEPLUS Pz-Af で衛星を撮しました。
フローライト 口径10cm 5秒(iso200) 5枚スタックです。
月の拡大もこの光学系です。

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4個のガリレオ衛星が「かくれんぼ」せず撮せるチャンスでした。衛星が
木星本体の正面(黒く見えますが・・・)や裏に入ると見えないので、
普通に揃って総出演しているのも貴重です。

木星とガリレオ衛星を見ていると太陽系の縮図を見ているようで
興味深いです。

木星本体は約10時間で自転しています。しかも表面は重力で集まるぶ厚い大気なので赤道付近は遠心力で膨らみひしゃげています。衛星たちもにぎやかに速く動くので数時間見ていると景色がかわるおつな惑星です。

どこかの宇宙人が私たちの太陽系を見付けて書物に記録したら、
「太陽と木星とその他の惑星」などと留めそうで、木星に比べたら
地球の存在などケシ粒くらいのちっぽけなものです。

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