堂平山から見た、M42 オリオン大星雲(オリオン座、散光星雲、1.6千光年)
27年ぶりに手にした望遠鏡は、VIXEN R200SSです。星雲や星団を見たり撮影するには、明るい単焦点がいいと思ったからです。
友人と堂平山に出かけ、ファーストライトに選んだのは、もちろん、オリオン大星雲です。
よく見ると鳥の胸に、白い鳥が生まれようとしているようにも見えます。まさに「火の鳥」です。
オリオン大星雲は、ガスやちりの星間物質が密集した領域が、雲状に拡がっている「散光星雲」です。地球から1500光年の距離にあり、明るさは4等です。肉眼でもぼんやりと見えます。
望遠鏡で見ると、羽を広げた大きな白い鳥に見えます。赤の部分は見えません。
30秒ほどの露出でも、こんなにきれいに撮れました。これだけ明るいと、カメラのファインダーでのピント合わせも楽でした。
メシエカタログでは、体の部分が「M42」、頭の部分が「M43」と、分けられています。
メシエカタログとは、18世紀のフランスの天文学者、シャルル・メシエ(1730~1817)が、効率よく彗星探しをするために、彗星に似ているまぎらわしい天体に、自分のイニシャルに番号を付けてリストにしたものです。
撮影場所:埼玉県比企郡ときがわ町大字大野 堂平天文台駐車場
撮影日時:2007年02月11日 22時35分 30秒(望遠鏡による直焦点撮影)
望遠鏡:VIXEN R200SS(20cm反射 L800 F4) 赤道儀:TAKAHASHI EM-1(ノータッチガイド)
カメラ:PENTAX K10D(ISO800)、VIXEN 直焦点ワイドアダプター60
NGC 1976 = M42 [ オリオン座、散光星雲、4等、1.6千光年 ]
NGC 1982 = M43 [ オリオン座、散光星雲、9等、1.6千光年 ]
Comments [2]
No.1しぃずんさん
”鳥の胸に白い鳥”ってとてもすてきな表現をなさいますね
美しくて生命の輝きを感じました(´ω`*)
オリオン大星雲なんて初耳です
こんなに美しい星雲が存在したのですね
宇宙って広い\(^o^)/
ootakiさんから しぃずんさんへの返信
オリオン大星雲は光の速さでも、1600年もかかる遠距離ですが、私たちの心の中の言葉は、光より速く、瞬間的に届く何かがありそうです。宇宙って案外狭いのかもしれませんよ。
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