ペンケースに入ったクモをもらいました。クモは引き延ばしレンズのケースに移し、明るいところでモデルになってもらいました。プラスチックのネジ込み部分が土星の輪のような雰囲気に感じました。ハエトリグモの顔立ちも宇宙的です。
Pentax Q & Pentax K5 + EL-NIKKOR 1:2.8 50mm
よじ登ってまわっても、果てのない小宇宙の道なのに・・・
マクロレンズは自然観察の方法を変えました。
まさに虫メガネの世界です。
撮そうとすると、はっきり意識してレンズの方向を見上げてくれました。
マミジロハエトリ、不思議ですが愛嬌たっぷりの顔は、
ロシヤのアニメキャラクターに似ていませんか。
そっくりさんではないけれど、雰囲気が似ています。
10月17日、小惑星発見!
小惑星発見者には命名権があるので「ゴミラ」としました。
構成物質は枯れ葉、実、小枝、それに小石が5-6個使われていました。
ヒメグモはカモフラージュかワナのためか、不定形の網に
枯れ葉をぶら下げる(吊す)とあります。
この個体は小石が好きなようです。
いくら好きでも、小さな身体で、かなりの難工事だったはずです。
枯れ葉の下の後ろ側にヒメグモがいるのわかりますか?
(10/30追記-このクモはオオツリガネヒメグモかツリガネヒメグモだと
蜘蛛研究者の友人から教えていただきました。小石を吊り上げて鐘状にして
潜むそうです。個性的なヒメグモには違いありませんが、ツリガネ仲間では
さして個性的ではないようですね!)
10月18日、大きな(といっても1cmクラス)の甲虫がランデブー。
ヒメグモはつつつっと、糸を渡り壁に。
コンクリートの壁の直角の角がヒメグモの全宇宙です。
私の接近した撮影が終わると、また甲虫のところに・・・
その日の夜見つけた、枯れ葉のような小豆色の蛾。
(10/30追記-ウスミドリナミシャクだとATSさんから教えていただきました。
さらに詳しく、たくさんお聞きしたのでコメントをお読み下さい。)
エグリヅマエダシャク。
ほとんど懸垂のような姿勢です。
マエキトビエダシャク。
黄葉して、やがて枯れた柿の葉のような色でした。
生あるもの全てに、必ずやってくるもの。
それはクモでもヒトでも同じです。
10月20日。
主を失った、ひっそりとした小惑星「ゴミラ」・・・
甲虫もクモもいなくなっていました。
Comments [4]
No.1m.tadaさん
くも=チャブラーシカとは思いつきませんでそした。
かわいらしい眼は似てなくもありませんが・・・ははは。
これからの季節は虫たちにも過酷な時期ですね。
お助けしたアゲハの幼虫はちゃんとしたサナギに
なれなくてダウンの子が続出です。もごさいけど
自然の摂理はどうしようもありません。
tomaさんから m.tadaさんへの返信
これからのチョウや蛹、卵が冬を越せずに死んでいくことは、アゲハ以外にもたくさんの例があるようです。悲しくなります。しかし、そんな12月にも元気に飛び回るフユシャクの仲間がいます。そして成虫で越冬した昆虫を春先にみると・・・。声援を送りたくなります。
天気予報でも今年の冬は寒いとか。
ハエトリグモは虫眼鏡でみると、本当にチェブラーシカのようでしたよ。
No.3ATSさん
こんばんは。
「枯れ葉のような小豆色の蛾」はウスミドリナミシャクです。
9月~11月頃に見られる蛾です。
昼間、木の幹にピタッと張り付くように止まっている姿は遠目には苔のようで注意しないと見落としそうです。
tomaさんから ATSさんへの返信
「ミドリ」色を連想できませんでした。色・筋・とまり方・季節・・・総合的に同定していくのですね。たいへん勉強になりました。9-11月ということはちょうど今、秋の代表なんですね。来年は「蛾」を観察して季節を感じられるようになりそうです。さらに勉強しなければ・・・ありがとうございました。
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