当麻喜明

遅れてきた蛾、早すぎた蛾

2012年12月 2日 | 当麻喜明 | Comment[2]

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11月14-17日に観察した蛾たちです。今年初めてフユシャクを見付けました。そして夏に発生と言われる蛾の成虫も見ました。それらをまとめてみました。既に暦は12月に入り昼光性のフユシャクが雑木林を舞う頃ですが、ちょっと季節には2週間戻ってもらいましょう。

Lumix G2 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 1:2.8 45mm ASPH.


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いつもの建物の屋外灯にオオトビモンシャチホコとトキンソウトリバが。

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この翅のマーキングはトキンソウトリバの特徴です。

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さて、この街灯には手前にはニッコウトガリバ。

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下にさらにもう一頭のオオトビモンシャチホコがいて・・・

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さらにその下にキトガリキリガ。
この街灯はまさに「蛾い灯」と呼ぶにふさわしいですね!


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さて、遅れてきた蛾・・・
はじめはマエモンシマメイガかと思った個体も、

「こちらはフタスジシマメイガの方だと思います。マエモンは前翅の地色が
赤褐色で2本の横線の間は黄褐色のツートンカラーですが、お写真は全体が
褐色系一色ですのでフタスジと思います。フタスジの出現期は図鑑では5-9月
となっていますが、昨今は10月位まで余裕で見かけますので、残暑が長引いた
今年は11月まで生き残ったとしても不思議はないと思います。」

と、丁寧にATSさんからお返事を頂きました。
北上してくる南方系の生物があれば、生き延びる生物もあるわけだ。
このフタスジのメイガもすでに12月に入りどうしているのだろうなあ・・・


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この右下の蛾は・・・

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チャバネフユエダシャク♂のようです。
この冬最初のフユシャクはクロスジフユエダシャクかと思っていたのですが。
意外にも私の記録は「チャバネ」という結果になりました。
11月14日、早い!!


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イチジクキンウワバとナカオビキリガ。


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カシワボシキリガとナミテンアツバ。


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スマしたキツネ顔のソトウスグロアツバ。
これらは11月中旬に観察した蛾たちです。


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昨日、12月1日。嵐山町の友人から電話がありました。
「こちらでは雪が降ってますよ!」
さっそく外を撮してみました。こちらでは雪は降っていませんでしたが、
木枯らしが吹くと枯れ葉が空を舞いました。冬がとうとうやって来ました。

Comments [2]

No.1

フユシャクのシーズン到来ですね。
友人が、チャバネの♀を撮ったとのことで、もう出ているのかとビックリしましたが、とっくに♂もちゃんと出ているのですね。(^^;)
先日、先ずは近場で探しましたが、外れでした。
今シーズンは何種類見ることができるか、たのしみです。 
また、よろしくお願いします。

お久しぶりです!またフユシャクの季節がやって来ましたね。
matan2さんも身近に新観察地が出来て楽しみですね。
とりあえず去年フユシャクを見付けたところはチェックを
始めました。他の昆虫たちの同行を見ると少し遅れる気がします。
鳥の話題も今年は多く聞きます。

冬なのに・・・私たちにはシーズンオフはありませんね!!

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