当麻喜明

月夜のアケビコノハ

2012年11月 3日 | 当麻喜明 | Comment[6]

001.JPG 2012.11.1 kendou ni noboru tuki

11月1日、月齢17.0の立待月(たちまちづき)を仕事帰りの県道の上で見ました。バイクだったので横に止めて撮したのがこの画像です。きっと他の車のドライバーも、右にカーブしたら現れた「赤い月」にハッとしたかも知れません。

Pentax K-01 + Ricoh GRDⅢ


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カメラのオートフォーカス中のシーンが印象的だったので記録しました。

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月の近くには木星があるのですが、まだ見えません。


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寄り道したいつものコンビニのゴミ箱の隙間に・・・

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綺麗なプライヤオビキリガ。前から気になっていたプライヤという名前は、
日本の動植物に興味を持って来日した博物学者からとられた名のようです。


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フトジマナミシャク。
細く硬い鉛筆で描いたようなラインは印象的です。


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さて本物の枯れ葉を見ていただきたい。
虫食いがあったり、穴があったり、色が白っぽくなった所があったり・・・

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そしてこれがアケビコノハ!!
巧みな翅のデザインにうっとりするのは私だけではないでしょう。

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人通りが多いタイルからそっと指に移して草地の方に。

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かなり強く感じる力で私の指にしがみついていました。
ここで虫仲間でお近くのてんとう虫さんに連絡。

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パタパタしたときにオレンジ色の後翅がのぞきます。


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枯れ葉擬態とは対称的に鮮やかなシタバガの特徴がのぞきます。


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アトジロキヨトウとチャマダラキリガ(?)。

(さて・・・この蛾たちはクサシロキヨトウとクロクモヤガだとATSさんに
教えていただきました。去年の冬にも会っているのにシーズンオフにすっかり
抜けていました!!ありがとうございました。追記11/5)

しかし今日の主役はアケビコノハ一頭が独り占めした感じです。
それは・・・


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月よりも木星よりも、

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それらが接近しつくってくれた美しい星空よりも
印象的でした。

Comments [6]

No.1

アケビコノハは外側は枯れ葉ですが内側がキレイ・・・
内側の模様の感想…ベニシジミと間違えました。
ブルーインパルスの写真等今度持っていきます。

No.2

見事な進化ですね!タテハ蝶の仲間にも枯れ葉の虫食いを真似た
模様があり、アケビコノハはそれがさらに進化した感じです。
偶然見付けたのですが、幸運な出会いでした。
ブルーインパルスのパイロット達は狭い操縦席の中で慣性や重力と
格闘して飛行してたんでしょうね!動画を見るのが楽しみです。

No.3

アケビコノハは用心深いのですね。二重の変装をしています。葉っぱの下は鳥の目の模様でしょうか?先生の指にしがみつくなんて、かわいいやつですね!翅の模様を見ていつも思うのですが、蛾は蝶より進化しているんでしょうかね‥。

それがですねえ・・・アケビコノハが好きな熟した柿にとまっているときは、翅をひろげるとちょうど下の翅が柿に同化するようなのです。下翅が柿、上翅がその葉っぱ・・・すごいですね!

弱い生き物ゆえに生きていく仕組みは涙ぐましいくらいです。
最近やっと蛾を触れるようになりました。
まだまだ蛾の勉強中なんですよ。

No.5

私はアケビコノハを見つけたとき,
何故こんな所に枯れ葉があるのだろうと思いました。
よく見たらアケビコノハだったので驚きました。
後翅の黄色が鮮やかで,また驚きました。

幼虫も運良く見つけました。
目玉模様が2対もあってまたまた驚きました。

アケビコノハとの出会いは驚きの連続でした。


まったく同感です。
幼虫の模様は、宇宙の星々や銀河に見えました。
このコラムに画像があるかと思ったのですが、
まだ未発表のようでした。

模様には変異があるらしく、私が見た個体は
本当に宇宙のような印象でした。
まだまだ生き物のことを、自分は知らないんだなと
感じさせるアケビコノハとの出逢いでした!

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