本種とは3回目の出会いで、やっとフィールドの緑を背景とした観察が出来ました。撮影は夕方6時40分。11月初めの日没は、4時40分頃ですから、薄明も終了し闇の中の発見です。斜めの遠くの街灯の光に「茶色いブローチ」の雰囲気で、浮かび上がっていました。広い砂浜で、誰かが落とした小さなブローチを、私だけが見つけた思いでした。
Ricoh GRDⅢ + Lumix G2
ピントを僅かにずらしただけで、ビロードハマキの印象は変わります。
頭部が小さく、上に向かってとまっているように見えませんか?
頭部は下側です!
まさかこんな遅い時間に見つかるとは思いませんでした。
フードを付けたストロボ撮影。
下方の光は不足がちですが、観察中の雰囲気はこんな感じです。
ここはクモの家があり昆虫にとって危険地帯。
引っ掛からなければいいのですが・・・
同じ種類の蛾が、ホワイトカーペットにとまっていました。
以前ATSさんに教えていただいた、クロクモヤガです。
初夏に発生し、盛夏に休眠。うらやましい生活史をいとなんでいます。
晩秋に起きたあとは「浦島太郎」の気分でしょうか。
クロクモエダシャク。
下の壁の白さが、薄く透けているような美しさ。
アオバハゴロモの一回り。
翅をつんと突き立てた、緊張感のあるとまり方。
さて、翌日の朝また出かけました。
目的は太陽の下の、きらきらしたビロードハマキと再開したかったからです。
少し角度を変えていましたが、林縁で待ってくれていたようです。
数枚撮したら、落ちるように飛びました。
地面のビロードハマキ。
毒を持った幼虫の出で立ち。
ここは駐車場なので、残っていたわだちの端に着地しました。
今日は休日、ここに駐まるクルマはありません。
2日後には飛んでいってくれるでしょう(ね!)。
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