ホワイトカーペットの報告を、またおこないましょう。また白いバックかあ、と言う声が聞こえそうだったので、緑豊かな昼間の観察、青空バック(とはいきませんでしたが・・・)のブルーインパルスのコラムを先行させました。さて10月末から11月頭の観察記録です。
Lumix G2 & Nikon D300 & Pentax K5 & Q
マエアカスカシノメイガは閉じ加減の翅も美しいです。
ストロボ光の反射が微妙な色をつくります。
白い雲海の上のデルタ翼の旅客機・・・
コンコルドに似ていませんか?
踏み台を使っても届かない。
ならば切り出しで・・・ナカウスツマキリヨトウかな?
(11/8追記-初歩的な同定ミスです。ハスモンヨトウですね!)
肝心の所がうまく写っていないので・・・
クサシロヨトウかスジシロヨトウか。
(クサシロキヨトウ、スジシロキヨトウです。「キ」が抜けていました。)
マエキノメイガ。
このココア色の蛾は、以前ATSさんから教えていただいた、
フトジマナミシャクだと思います。
以前の画像より、翅の表(中側)がのぞけます。
きれいな紳士の背広調です。
フタスジシマメイガとシロスジノメイガのツーショット。
フタスジシマメイガの方だけ紹介しておきましょう。
シロスジには悪いが、昼も夜も草原にいっぱいいるものだから・・・
フタナミトビヒメシャク。これいいです!!
地味な色合いなのに、デザインが凝っています。
コテングアツバ。口器が印象的に長いんです。
長ければいいというものでもないでしょうが、とにかく長い。
じつは、コテングアツバ迷宮入り直前でした。
ストロボ光と鱗粉の反射で色合いがずいぶん変わるのです。
蛾の翅の鱗粉は、クモの巣のネバネバを回避する効果があるらしいです。
翼に比べ大きな腹部の蛾や、翼面積が小さいと飛行特性が優れません。
実際、夜灯りに集まる蛾の飛行は、同情するくらいバタバタやっていて
チョウのようにひらひらの感じはしません。
クモの巣があったら、突っ込んで抜ける蛾が多いはずです。
残念ながらこれは名前がわかりませんでした。
(11/8追記-上:ナミガタアツバ、下:コウスチャヤガです。
随分色黒のナミガタアツバの発見です!)
こちらも、どうも不明です。
(オオタバコガ・・・ATSさんいつもありがとうございます!)
さて、職場のホワイトカーペットは、蛾たちの社交場のような賑わいなのですが、
いくらたっぷりの鱗粉でも回避できない危険があります。
壁から突き出た配管の留め具には、クモの親分がいるのです。
すでに食事態勢に入りつつありました。
私が、ここの生態系に加わることは出来ないのです。
Comments [2]
No.1ATSさん
こんばんは。
「ナカウスツマキリヨトウ」 → ハスモンヨトウです。幼虫は多くの作物につくので農業害虫として悪名高く、草原でも色々なものを齧っているのを見ます。
「クサシロヨトウかスジシロヨトウか」 → クサシロ「キ」ヨトウかスジシロ「キ」ヨトウですね。お写真では前翅の点列がはっきりしなくて1列か2列か不明ですが、多分クサシロの方だろうと思います。
「残念ながらこれは名前がわかりませんでした」 → 上はナミガタアツバ、下はコウスチャヤガだと思います。
「こちらも、どうも不明です」→オオタバコガに見えます。本種は一見斑紋の変異が大きいように見えますが、色や色彩の濃淡に関係なく横線や斑紋の形をトレースすると同じであることがわかります。(これは蛾全般に言えます)
tomaさんから ATSさんへの返信
たくさんのご教授ありがとうございます。蛾の「色」については第一印象が頭から抜けられません。特にナミガタアツバは「黒い小さな蛾」というイメージが強烈にあったので、同定出来ませんでした。色よりスジや斑紋のトレースが大切だとわかりました。
ATSさんの最近撮された蛾を twitter などで予習しているのですが、まだまだ迷宮入りは多いです。これからもよろしくお願いします。
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