トラフツバメエダシャク。

ツゲノメイガ、ツマグロシロノメイガ。

私的にエスニック系の蛾とは、赤や白や黄色の配色が東南アジアや
マレーシア、シンガポールやインド、あるいはシルクロードみたい
なイメージを感じさせる蛾です。

アメ車風は、大柄な大胆なデザインの蛾で和風も私の好のみ
ですが、ギンツバメなんか名前も姿も私的に和風、白い障子に
墨で描いたり、色目は少なく繊細な清楚なものが「和風」かな？

妖怪系は少しおどろおどろしい感じで、誰からも「蛾」と思われ、
ヨーロピアンは「これってチョウじゃないんですか？」みたいな
雰囲気のもの。遊びみたいな個人的な感覚ですよ。

キオビベニヒメシャクとベニヒメシャク。
ちょっとアジアっぽくありませんか。エスニック料理店の
テーブルクロスみたいな・・・

キマエクロホソバとゴマフリドクガ、クロモンドクガ。
インドカレーとかタイカレーみたいな感じじゃないですか？

カギバアオシャク。東洋民族的な白い曲線・・・

キマダラコヤガ。虎模様、虎ってアジアのジャングルのイメージが
あります。エスニック蛾。

私は美しい蛾を「レディー・蛾蛾」と呼ぶんですが、初めて見た
とき心の中で「おー！レディー・蛾蛾！」と叫びました。

カバイロキバガ、なんか民族的な「瓶」みたいでした。

大胆なツートンカラーで、アメ車風ですが大きさ１ｃｍですから
エスニック！ソトムラサキコヤガ。

サザナミアツバ、名前は和風ですがイメージは東洋宮殿の王様の
ガウンのようです。

シマフコヤガ。複眼の間の白い部分がチャーミング。

5月27ー29日に狭山丘陵内で確認。別個体のニジオビベニアツバ。
この蛾はまじめに評価したいと思います。

丘陵では2013年7月22日にmonroe氏が、恐らく関東で２例目、
東京都で初記録されています。2011年に初記録とされる千葉県
君津市では現在普通種になりつつあるそうです。
（ネット上で資料公開されているもので）

monroe氏は昨年9月にも観察され公開されています。
そして、私は今年の観察で3日間で3個体観察しています。
カンブリア紀に生物の爆発的な進化があったように、2015年を
さかいに、当地でも普通に観察される種になるかもしれません。

実はもう一例の観察があるんです。28日の早朝、建物の陰に落ちて
いた本個体を見付けました。

私は（前述のmonroe氏も）生体の採集はしていませんが、バッグに
あったお菓子の空箱に入れて持ち帰りました。

翅を確認したところ、死骸は27日の個体ではなく、全体にもう少し
長く生きていたような擦れを感じます。これで短時間に人の目に
触れただけで4個体。南方系の蛾ですし、しかも5月という時期は
九州等で成虫が出現しはじめる頃です。いる場所だけでなく、
いる時期でもないニジオビベニアツバの観察は、個人的な大Newsに
なりました。

参考1）2013年monroe氏の報告
参考2）2014年monroe氏の報告
死骸の本種は「埼玉県いきものふれあいの里センター」を通し
専門の方に標本にしていただく予定です。
ニジオビベニアツバについては、多くをATS氏の助言を参考に
いたしました。