昆虫の成虫でいられる時間も、花のように少ないです。長い幼虫時代も意味のある期間でしょうが、羽化した成虫に会うのは花を愛でる感情です。さらにその成虫でいられる期間が短いと気持ちが移ります。
Olympus OM-D E-M1 & Pentax K-3
近くに遠くに、一年ぶりの山の表情。
越冬生活から、目覚めだしたナミテントウ。
いつの間にか、公園の柵(疑似木)の上も観察の場です。
元気なツマグロオオヨコバイ、ワカバグモ。
建物の壁にぴったりくっ付いたヤモリ。小さな虫がいるんだな。
春先だけのサカハチトガリバ。墨で書いたような「八」が
印象的な、愛嬌のある姿です。
小さく、目玉の模様がユーモラスなモンキキナミシャク。
やはりこの時期だけのエフェメラルだ。
目標にしていた観察が出来て「うまくいきすぎて」恐縮な気分。
丘陵でも、この時期だけの特別な蛾です。
この蛾を外国ではOwl mothなどと言うそうです。フクロウ蛾です!
大きな目、鳥の羽根を思わせる部分や胸の縞模様など、これでも
かと言うくらい、丹念に描かれたフクロウです。「擬態」という、
進化の中の「同化」ではなく「威嚇」にあたるのでしょう。
私はこの威嚇に動じませんが、生物の生きていく仕組みに、
深い尊敬の情を持ちました。
イボタガを見た30日、空にも荘厳な暈が描かれました。
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