当麻喜明

鳥の親子-ヒヨドリの子育て

2011年8月30日 | 当麻喜明 | Comment[3]

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昨日(28日)の朝の7-8時まで、我が家の庭で起きた事態(?)です。ふらっと飛んできた2羽の鳥の一羽がガラス窓にぶつかりました。ふわっと飛んでいたので、また何処かにふわっと行きました。この子は残された子の一人です。幼鳥にはブラウンイヤーがないので、この子がヒヨドリだとわかるまでに時間がかかりました。

Nikon D300 + SIGMA 150mm 1:2.8 APO MACRO DG HSM


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この窓は大瀧さんにリフォームをしてもらったとき、

「新築のときはコストダウンを工夫して、リフォームの時は
一点贅沢に設計しよう。」

ということで裏の庭が見渡せる、出入りも出来る本当に大きな窓です。
大画面テレビで見る自然番組より、ずっと面白い世界が見える窓です。


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くちばしが黄色くないので、今日初飛行したのだと思います。


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しばらくキョロキョロしていたのですが、親が飛来したら真似をして
羽根をばたばたやりました。


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親には背中の尾羽の付け根に傷がありました。
巣が襲われたのでしょうか・・・

親がタイサンボクの中に飛ぶと、


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いったん親がいた止まり木のそばに移り
同じ飛行曲線でタイサンボクの間にとまりました。


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なんとそこには、さき程ガラスにぶつかった兄弟が待っていたのです。
三羽のスリーショットです。わかりますか。


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親は近くに飛びました。子は追っていきませんでした。
なにか約束したのでしょう。


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親はエサを探しに行ったのです。

ここは窓から見える左の端です。入射した光のほとんどが
全反射するので家の中には入って来れません。

モノクロかペンタックスの「ほのか」で撮したようです。


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小さな昆虫を捕ったカマキリを、ヒヨドリが捕り、
さらに私が両者をカメラで撮りました。


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親はどちらかの巣立ちビナに、確かに食べさせ再び東の低木の中に。


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30分後戻った親がヒナに並びました。
アオバズクの親子のように行儀良く並び・・・


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2匹目の獲物を渡しました。
これもカマキリでした。


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危ないのに何も知らないコミスジがひらーひらーっとやって来ました。


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みれば翅にはピークサイン(鳥のくちばしの跡)が残っていました。
カマキリ、コミスジ、ヒヨドリ、みんな生きるために必死です。

本当はカマキリも田植えをしたり、コミスジも歌を歌ったり、
ヒヨドリも電車を運転して生きていければ良いのですが・・・

我が家の朝の1時間で起きた出来事です。

Comments [3]

No.1

tomaさん、こんばんは。

自宅の庭からヒヨドリの子育てが観察できるなんて贅沢です。
親鳥は襲われてもカラスから子供たちを守ったのでしょうか。
雛を何羽か失ったかも知れませんね。
それにもめげずに強い親鳥ですね。
ヒヨドリを見直しました。


No.2

窓からヒヨドリの観察ができるとは・・・すごいですね。
ヒヨドリは我が家の周りでもよく見かけます。鳴き声がいまいち
かわいくないのが残念です。

我が家の納戸の屋根や母屋の屋根には毎年雀が巣を作ります。
近くで雀の鳴き声がするようになると「ご飯の残り」をざるに
入れて塀の高いとこに置いて、「ピー、ピー」と声をかけると、
どこからともなく雀が集まってきます。
暑い盛りが過ぎると、ざるのご飯は減りません。子育てが終わって
どこかに行ってしまったのかもしれませんね。

No.3


ヒヨドリの巣の気配は事前には有りませんでした。手負いの親を見ると、何か事件があり巣立ちが早まったかも知れません。我が家の屋根は瓦葺きなので、隙間に営巣するスズメもいます。

てんとう虫さん、私も「なあんだ、ヒヨドリかあ」と思ったり、エサ台もヒヨに食べられない工夫をして、メジロに過保護だった気がします。しかし親は懸命に子の命を守っていました。ヒヨドリを見直しました。てんとう虫さんの以前の記事に、「裏山でオオタカが・・・」という文があった気がします。凄いです!!

m.tadaさん、我が家でも通年「仏壇」のご飯はスズメが食べています。住宅の造りのせいか、都市ではスズメは減少しています。ヒヨドリの架空の職業を「電車の運転手」にしたのは、あのピーヨ、ピーヨという鳴き声を車掌さんの笛と感じたからです。北からの渡り鳥は山形に早く飛来しますね。

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