当麻喜明

ヒバリの優れた擬態-富士見市の水田地帯

2011年1月31日 | 当麻喜明 | Comment[2]

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先週N氏に案内していただいた水田に、もう一度行ってみました。目的はタゲリでしたが、見付けられませんでした。映画館の中で友人を探す様なもので、同じ時間に同じエリヤにはいたかもしれません。しかし舞い降りたヒバリを見付けるのに苦労し感じたのですが、生き物のカモフラージュ能力は相当なものです。

SIGMA DG 120-400 1:4.5-5.6 APO HSM + Nikon D200


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ヒトの生活のための風景とは、これ程の隔たりのあるアオサギの姿も
アシの茂る湿原で見失うことがあります。


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ムクドリの嘴(くちばし)と足の先のオレンジ色を「歌舞伎役者」のようと
称するときがあります。
「目立つ」という比喩ですが、きっとわけがあるんです。


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狭山湖でハクセキレイを観察しても、白型と黒型があることは
知っていました。

ここでは黒型が自然食を探し、白型がヒトの作物捨て場をあさっていました。
もっとも、ここは作物に昆虫もやってきて、それを探すのでしょう。


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モズ二体。顔が少し違うのです。声と泊まる場所で擬態とは無縁な感じです。


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ターボプロップのヘリコプターと・・・


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飛ぶヒバリ。

狭山茶の畑の上空でさえずる季節もすぐそこまでやって来ています。


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舞い降りた所は、こんな場所でした。

スズメや他の茶色い鳥の風切り羽根には、白い縁取りがあります。
それがこんな場所でのカモフラージュに役立ちます。


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この風景のどこかにヒバリが隠れています。


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これを見ると「姿勢」も擬態には効を為しています。


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これは難題です。ここにもヒバリが隠れています。

撮した私が、モニターで少し拡大しても見失うとあせりました。


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答えを知ってから、上の画像に戻って見付けられますか?


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みなさんの困りようが分かります。

そこで丸印を付けました。

生き物のデザインはたいしたものです。ある時は紛れ、ある時は目立ち、
それを一着の洋服で着こなしているようなものです。

「着たきりスズメ」

これは案外ほめ言葉なんだと思いますよ。


Comments [2]

No.1

当麻さんへ

大変長い間ご無沙汰しております。何気なくネット検索しているうちに当麻さんのページがヒットしました。平成19年に埼玉大学から母校である八戸高専に移動しました。いま毎日温泉三昧です。いまでも花巻に来ることはあるでしょうか。八戸は花巻から高速で2時間くらいです。お出でになりませんか。青森の自然もいいですよ。

No.2

八戸に帰る杉山先生と仙台まで同行したことがありましたね!お家にも寄せていただき、沢山の思い出が蘇りました。花巻は9月に出かけること、30年くらいになるでしょうか。カテゴリーの下段(街並み、建物見て歩き)に、いくつかまとめてあります。
秋が瀬にはタゲリがいて何度か観察に行きました。大学の側でしたね!「何でも掲示板」に青森で見た「日暈」を投稿しておきました。青森の雪の温泉で、今日の満月をぼんやり見ていたら、癒されるでしょうね。北への旅行は好きなので、必ず青森の自然を見に行きたいと思います。

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