「自然」か「人との共存」か・・・。ここが南極なら国際間の取り決めで人が生態系に手を加えることは禁止です。しかしここは人工の遊水池、住宅地にも大変近く色々な生き物が人のそばで暮らしています。
PENTAX K7 + TAMRON SP 70-200 F2.8
タヌキが世間に公表されたのは古く、25年位前だったと思います。
仲間と久米地区(八国山や北山公園、荒幡富士まで拡大したことも)
調査を6年ほど続けていた中で偶然発見し、
市に連絡し新聞報道もされました。
それから私の活動ベースも変わり、すっかりご無沙汰でしたが
再び観察を始めたら、初日にタヌキに再会しビックリしました。
もちろん違うタヌキでしょうが不思議な生活環境は
昔のまま健在のようです。
そしてタヌキと「茶飲み話し」でもしているような異国調の大きな鳥、
これにもビックリしました。
あれこれ検索し調べていたらバリケン情報に行き当たり
「バリケン」「タイワンアヒル」「フランスガモ」という名だとわかりました。
バリケンだけでなく参考になる和歌山県立博物館 のHPです。
大きさにビックリしたなら「バリケン」
どこか家畜っぽさを感じたら「タイワンアヒル」
羽毛の色合い配色に眼がいったら「フランスガモ」
こんな名前で覚えたら良いかもしれません。
犬の散歩などで私に気づき質問される方には「バリケン」と
答えています。お話をお聞きすると
「去年くらいから見かけ2羽いました」
との情報をいただきました。
どうも1羽が行方不明になっているようです。
このバリケン、ときに水鳥と、ときにタヌキやカメと茶飲み話し
でもしているかのような行動を見せる愛嬌ある存在です。
八国山から下りてきた「トトロ」のイメージと重なります。
こちらもトトロ風なのですが、タヌキはエサをもらってさっと去るので
遊水池の生き物と「一緒に遊ぶ」「共同意識」「住民」といった
イメージからは少し離れます。
水上生活者と陸上生活者の間に「理解し合うため」の
深いみぞがあるように感じますが、
そのみぞを埋めようと誰とも語り合おうとしているバリケンの行動が
面白いです。
この看板の横には観察用?エサやり用?の小さな窓が開いています。
人が少しだけ介入できるサンクチュアリに開いた窓です。
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