4月23日、ケホコリの仲間がいました。椎茸の新しい榾木を準備していたとき、偶然、古い榾木の中に見付けました。黄色い粘菌が、白い木の繊維を分解したカビを食べて成長したものです。
LEICA S4E & Olympus BH2
今回は顕微鏡写真も多いので、導入はのどかな周辺風景を。
腐木上の黄色い粘菌。細毛帯が飛び出して、アフロヘアー型。
古いものは蜂の巣状の跡を残しています。
細毛帯が目立つもの。
腐木上に土台(?)の部分を残しているところ。
まだ子実体が残っているところです。子実体は球形、柄がなく
密集しています。ケホコリより踏み込んだ同定が出来るかな?
双眼実体顕微鏡で観ると、一部球形ではない子実体も
ありました。二種類の粘菌が共生?変異?
ケホコリ科にはヌカホコリ属とケホコリ属があります。
確実にケホコリ属でしょう。
ケホコリ属の遊離した細毛体は、弾糸と呼ばれます。
弾糸にはらせん紋があり、先が尖っています。
胞子は10μ、全体が細かい網目状になっています。
モノクロ化して強いコントラストをつけました。
日本変形菌類図鑑(萩原・山本解説)によれば、今回の
粘菌はキケホコリ(広義のヒョウタンケホコリ)か
キンチャケホコリに近い仲間だと思われます。
以前観察した外観の似た粘菌は細毛体にトゲがあり、胞子の
網目が今回のものより大きいことがわかります。
写した画像を整理したら、こんなものも見つかりました。
白い網目のドームの中に、薄黄色で球形の子実体っぽい
ものが見られます。もしかしたら粘菌???
観察は主に23日に行いました。25日再調査した帰り太陽に
暈がかかっていました。温暖でまた雨が降れば、新たな
粘菌が動き始めるのでしょうね!
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