当麻喜明

秩父化石探検隊その1-ようばけの崖

2011年8月 3日 | 当麻喜明 | Comment0

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2日、秩父小鹿野に化石観察に行きました。「ようばけ」という名称そのものは、良く陽の当たるはけ(崖)というらしいので「ようばけの崖」は、少しくどい表現です。はじめに「おがの化石館」に入館し事前知識を得ました。

OLYMPUS E-510 + ZUIKO DIGITAL 14-42mm 1:3.5-5.6 (& 40-150mm)


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化石館東には宮沢賢治と保坂嘉内の碑が建っています。
木立の葉が落ちると、ようばけが背景になります。


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立派なゴマダラカミキリが飛んできて、また去っていきました。


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ここも長瀞の自然の博物館も、屋外にさりげなく展示品が
置かれているので要チェックです。


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秩父といえばパラドパレドキシア(カバの祖先)が有名です。
秩父海進時代に、ゆうるりと暮らしていた生き物です。


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地味な陳列棚に化石の展示。
関東一帯で採取された資料です。


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モササウルス(アメリカ、カンザス州産)の復元化石。
9000-6500万年前、白亜紀の海で暮らしていたは虫類です。
コモドドラゴンに近い種と説明されていました。

アンモナイトが好物だったようです。


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賢治と嘉内の説明もあります。二人は盛岡高等農林時代の同人でした。


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地域色の濃い展示コーナー。さらに充実させてくれたら嬉しい場所です。


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2階のベランダから見た「ようばけ」。
早く現地に・・・


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5分歩けば化石スポットです。


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途中、たくさんのハグロトンボが舞っていました。


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崖の対岸側に着きました。


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垂直の崖にも植物が繁殖し、落石もあり、風化が進みます。
風化のたびに、新しい地層面が露出します。


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クモの子を・・・


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散らすように、観察が始まりました。


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続いていた雨のために水量が多く、河原はいつもの半分くらいの広さです。


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もう少し河原が露出していれば・・・


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途中アオダイショウ・・・かな?と思われるは虫類が。


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まだ詳細に石の観察はすんでいませんが、間違いなく今回最大の収穫品。
カニのような化石と半分埋まっている何かが、割った石の中から露出しました。

しかし詳細観察の前に、表面を擦(こす)られて崩れたもよう。
発見者の名前がついて、博物館行きだったかもしれませんが・・・


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帰りはハグロトンボをしっかり撮してみました。


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オオトビスジエダシャク・・・かな?


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私も、小さな貝の化石の収穫はあったのですが総じて惨敗でしょうか。

モザイクの化石を敷き詰めたような、オオゴマダラエダシャクが
帰り道、慰めてくれたようでした。  

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