2日、秩父小鹿野に化石観察に行きました。「ようばけ」という名称そのものは、良く陽の当たるはけ(崖)というらしいので「ようばけの崖」は、少しくどい表現です。はじめに「おがの化石館」に入館し事前知識を得ました。
OLYMPUS E-510 + ZUIKO DIGITAL 14-42mm 1:3.5-5.6 (& 40-150mm)
化石館東には宮沢賢治と保坂嘉内の碑が建っています。
木立の葉が落ちると、ようばけが背景になります。
立派なゴマダラカミキリが飛んできて、また去っていきました。
ここも長瀞の自然の博物館も、屋外にさりげなく展示品が
置かれているので要チェックです。
秩父といえばパラドパレドキシア(カバの祖先)が有名です。
秩父海進時代に、ゆうるりと暮らしていた生き物です。
地味な陳列棚に化石の展示。
関東一帯で採取された資料です。
モササウルス(アメリカ、カンザス州産)の復元化石。
9000-6500万年前、白亜紀の海で暮らしていたは虫類です。
コモドドラゴンに近い種と説明されていました。
アンモナイトが好物だったようです。
賢治と嘉内の説明もあります。二人は盛岡高等農林時代の同人でした。
地域色の濃い展示コーナー。さらに充実させてくれたら嬉しい場所です。
2階のベランダから見た「ようばけ」。
早く現地に・・・
5分歩けば化石スポットです。
途中、たくさんのハグロトンボが舞っていました。
崖の対岸側に着きました。
垂直の崖にも植物が繁殖し、落石もあり、風化が進みます。
風化のたびに、新しい地層面が露出します。
クモの子を・・・
散らすように、観察が始まりました。
続いていた雨のために水量が多く、河原はいつもの半分くらいの広さです。
もう少し河原が露出していれば・・・
途中アオダイショウ・・・かな?と思われるは虫類が。
まだ詳細に石の観察はすんでいませんが、間違いなく今回最大の収穫品。
カニのような化石と半分埋まっている何かが、割った石の中から露出しました。
しかし詳細観察の前に、表面を擦(こす)られて崩れたもよう。
発見者の名前がついて、博物館行きだったかもしれませんが・・・
帰りはハグロトンボをしっかり撮してみました。
オオトビスジエダシャク・・・かな?
私も、小さな貝の化石の収穫はあったのですが総じて惨敗でしょうか。
モザイクの化石を敷き詰めたような、オオゴマダラエダシャクが
帰り道、慰めてくれたようでした。
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