当麻喜明

戸隠高原の早春賦(2/4)-クロサンショウウオ

2011年5月 1日 | 当麻喜明 | Comment0

101.JPG 2011.4.30 mizubasyou iizunakougen

時々訪れている戸隠で、クロサンショウウオの産卵とタイミングが合ったのは初めてのことだ。残雪の白。ミズバショウの白・・・雨の中の観察でしたが、ひょっとして雨の日に産卵するなら、この天候に感謝しなければいけないだろう。

SMC PENTAX -DA 1:3.5-5.6 18-135mm ED AL [IF] DC WR + Pentax K5


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花弁のような白い仏炎包はガラスで出来ているような繊細さです。


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高原の池には白いサンショウウオの卵のう。
雨の波紋と、空の映り込みで見づらいですが。


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クロサンショウウオは止水域の水たまりに、好んで一組の房状で白く不透明な
卵のうを生みます。画像には透明なものも見られますが、珍しい透明型です。


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卵のうは♀が生み、数匹の♂が我も我もと受精を試みます。


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この行為は、狭山丘陵のトウキョウサンショウウオも同じです。
丘陵のものは、初め小さい卵のうが水を含み、数日の間に
透明なバナナ型に肥大します。


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生まれてからの生存競争も厳しいものですが、自分の遺伝子を残そうとする
戦いも厳しい競争です。

(一般に印象は競争ですが、協力し合っているともいえます。)


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生き物のデザインは、両生類や哺乳類の差はあれ、ヒトが似ているともいえます。
(両生類はヒト出現よりずっと前からの、地球の先輩です。)


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さらに卵のうは曇った日の太陽にそっくりです。
太陽は、全ての「生命」の母です。


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雨の撮影でしたが、安心して使った相棒です。
Pentax の防塵防滴は頼もしい性能です。

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