当麻喜明

岩手旅行記2010その1-南部地震の爪痕

2010年9月24日 | 当麻喜明 | Comment0

夕暮れの新まつるべ大橋/2010.9.22

最近は唯一の宿泊旅行になっている花巻の賢治祭の帰り、岩手南部地震(2008.6.14)の震源に近い祭畤(まつるべ)温泉に宿泊しました。この写真の地点から北1.5km(深さ8km)が震源にあたります。地震後途絶えていた道路網は徐々に開通し、最後に残っていた国道398号線が、この9月18日に開通しました。

Pentax K7 + SIGMA18-200 & RICOH GRDⅢ


002.jpg


夕方と雨のため、しっかり記録できませんでしたが、当時のニュース映像で
何度も見た「まつるべ大橋」です。

真ん中が仮設の橋、そして左上が新まつるべ大橋になる建造中の橋です。

002a.JPG


撮影地点のカーナビ上の表示です。


003.JPG


宿泊する祭畤(まつるべ)温泉「かみくら」の玄関です。

地形的には栗駒山の外輪山になる祭畤山の懐の温泉です。

ここ一帯は東西南北中央の神々を「まつる場」で神事上特定の場所の一つとされ
温泉の名も「かみくら」とされたそうです。

女将は陸中松川の- 石と賢治のミュージアム「太陽と風の家」-の学芸員の方と
親しく、とても身近に感じられる旅館でした。

地震後の不安な箇所は微塵もなく、古い神々にちなんだ多くの配置された
大木柱に守られていたかのようでした。


石と賢治のミュージアム(2)

004.JPG


翌朝再び訪れた「まつるべ大橋の仮設橋」には地震当時と復旧工事を知らせる
資料が張ってありました。


005.JPG


今後も残す予定だと言われる「まつるべ大橋」です。


006.jpg


ふたたびパノラマで撮してみました。


007.JPG

%EF%BD%8Dkaisetu.JPG


一関から須川温泉に登る国道342号線に「復興祈念碑」がありました。
こちらは今年の5月30日に開通しました。


008.JPG

009.JPG


所々の新しい護岸場所は今回地震後修復された箇所でしょう。


010.JPG

011.JPG


大きな石が、まだ不本意に落下したものであることがわかります。
やがて植物が繁殖し傷を癒してくれるでしょう。


011a.JPG

011b.JPG


工事箇所はまだ残ります。


012.JPG


013.JPG


国道のうえでの栗駒山はここがピークになります。須川温泉駐車場です。
昨年は北側からのルートで訪れ宿泊しました。


014.JPG

015.JPG


築館に向かう398号線との合流点では、開通のイベント準備をしていました。


016.JPG

019.JPG

020.JPG


まだ新しい修復箇所がいくつも認められます。


021.JPG


そのままの崩落場所がありました。


022.JPG


時々工事車両が通過していきます。


023.JPG


やっと開通にこぎ着けた398号線。


024.jpg

025.JPG


とても大規模な復旧工事現場が花山温泉近くにありました。


026.JPG

027.JPG


地震の前と後を伝える写真が貼ってありました。


028.JPG

029.JPG

029a.JPG


3枚目の画像の崖ののりに工事夫の姿が見えます。


030.JPG

031.JPG


天候雨の中の工事です。思わず拍手ものの活躍です。


032.JPG


崩落現場の下にも秋の実りの稲穂が頭を垂れていました。


033.JPG

034.JPG


築館ICに近くなると風景も穏やかな水田地帯が拡がります。
湯巡りマップにのっていない水車がしずかに回っていました。

コメントする

公開されません

← ホーム  ↑ トップ