当麻喜明

見つからないと思ったのに

2014年10月26日 | 当麻喜明 | Comment[6]

001.JPG 2014.10.24 fushigi na ikimono

24日、部屋に戻ったら虫かごとメモがありました。蛾たちの風景に紛れる技は、巧みです。私が蛾類の姿に、尊敬すら抱くのは、想像を絶する長い時間が作った、彼らのデザインです。

Pentax MX-1 & Pentax K-5Ⅱs


002.jpg

さて、枯れ葉そっくりな虫って何でしょうね!


003.JPG

かごの天井にとまっているようです。こんな姿勢で葉の裏に
いたんですね。庭は一番身近な観察フィールドです。


004.JPG

005.JPG

私もこの種の蛾を見ると、毎回びっくりします。枝をまねたり
枯れ葉をまねたり、そして動かないという我慢強さは、花丸です!
すごいなあ、アカエグリバ!


006.JPG

オオミノガは、本物の枯れ葉や枝が隠れ蓑です。
ただし、こんなところにいても違和感があります。△ですね。


007.JPG

008.JPG

一週間前までは、右の枝のミノガしかいませんでした。


009budoutoriba.JPG

朝、職場で見つけたブドウトリバ。この壁を以前私は
「ホワイトカーペット」と呼んでいました。


010ezogikukinuwaba.JPG

この模様で、枯れた下草に潜んでいたらちょっとわかりませんね。
エゾギクキンウワバ。


011.JPG

012.jpg

ケンモンミドリキリガは、色が緑に紛れる技を使っています。
ところで、下の画像にはもう一種隠れているのがわかりますか?


012a.jpg

同じ仲間ではないようです。撮影した時は私も
気が付かなかったのです。(11/1追記 ナカオビキリガです。)


013mitumonkinuwaba.JPG

これは、ミツモンキンウワバのようかなあ・・・


014kunugikareha.JPG

虫食いの跡のような、白い紋がうまく化けたと言えますが、
職場に届いたアカエグリバの葉脈までには及びません。
ヤマダカレハ(11/1訂正)。

(11/1追記)ATSさんからコメントをいただきました。

撮影時に気が付かなかった蛾はこれも今の時期に出てくるナカオビキリガだと思います。この蛾も緑色系ですが、ケンモンミドリキリガに比べると色が少し薄目ですね。
次のカレハガですが、ヤマダカレハだと思います。お写真には小さな白点とその前に大きめの白紋があります。この2つの白紋が特徴です。クヌギカレハはよく似ていますが、小さな三日月のような白紋が一つだけですね。
ATS

ありがとうございます!


015.JPG

016.JPG

多摩湖、下池と上池の夜明け。


017.JPG

018.JPG

以前、同じ種を見ていた場所にアカエグリバを戻しました。
ちょっと寒かったので、翅をばたつかせましたが飛べません
でした。生まれた場所とは違いますがきっと仲間には会える
だろうと思います。

Iさんから預かった命は、こうしてまた自然に還りました。

Comments [6]

No.1

まさか自分が連れて行ったアカエグリバのことを書き込んでくださるなんてとても嬉しいです。最初発見した時は驚きましたが、よく見ると可愛いですね。次の記事も楽しみにしています。

No.2

まさか自分が連れて行ったアカエグリバのことを書き込んでくださるなんて、とても嬉しいです。見つけた時は驚きましたが、よく見ると可愛いですね。次の記事も楽しみにしています。

2枚の枯れ葉が重なったような模様なのに、よく見つけましたね!タイトルの「見つからないと思ったのに」はアカエグリバの気持ちを言葉にしたんですよ。アカエグリバは今でも枯れ葉を手本に擬態を進化させているかもしれません。
Iさんは教科書にない理科の勉強が、しっかりできて素晴らしいですね!

No.4

ありがとうございます。学校の教科の中でも、理科が一番好きなので、虫達のお話とても楽しいです。これからも素敵なお話楽しみにしています。

No.5

このような虫は初めて見ました。本当に枯葉に似ています。

本当に葉かな   なーんて思っていたら、下の方から手と足が出てきてびっくりしました。この虫可愛いかもです!

複眼はミッキーマウス並みに大きいですね。それに枯れ葉柄のガウンですから、スタイルはユニークです。アンバランスなコーディネートでしょうか。Iさん、よく見つけたと思いませんか。
SAKAIさんも何か不思議なものを見つけたら教えてくださいね!

コメントする

公開されません

← ホーム  ↑ トップ