当麻喜明

昆虫アラカルト-10月の狭山丘陵

2010年10月14日 | 当麻喜明 | Comment[2]

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10月11日、気持ちよく晴れた丘陵を歩いてみた。

乾いた谷の遊歩道も、ふかふかの水分を含み、池もほぼ満水状態。
トンボもめっきり減ったとは言え、シオカラトンボやオニヤンマ、アカネ類が健在で
オオカマキリ、バッタの類やかわった幼虫が発見できました。
澄んだ空の高いところに度々トビが飛来しました。

FA 100mm 1:2.8 MACRO + PENTAX K7


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眩しく光る甲虫が遊んでいました。


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一見するとアブの仲間のようでしたが、複眼が少し小さく離れています。
後で調べたらオオメカメムシでした。

カメムシやサシガメ類も多彩なスタイルのバリエーションがあるものです。


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一本の木に、10個体以上は認められた怪しい影が・・・


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ヒメシャチホコの幼虫でした。前足は極端に短く、次の2列は異様に長く・・・
のけぞってシャチホコスタイルを取ってくれました。

前足はやがて口の一部のあごに進化していくのでしょうか。

着ぐるみを着たような不思議なスタイルです。


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枯れた葉を付けたヨツメアオシャクにも出会いました。
今年の夏、北本自然観察公園で 見付けたことを思い出し懐かしく想いました。

種の同定には 「不思議見つけた!」さんにお世話になりました。
最近は北海道旅行記が面白いです。


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枯れ葉模様のキタテハ。


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とてもバリエーションの多い、ナミテントウの2紋型。


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こちらは4紋型。


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ホシハラビロヘリカメムシとツヤマルシラホシカメムシ。
仲の良い(ような)ツーショットでした。

親分がホシハラビロで、子分がツヤマルです。


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複眼の下の黒い涙跡が目印のツチイナゴ。


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涙を飛ばしたコバネイナゴ。

食用になると説明されている図鑑がありました。

縄文の時代「貝」や「ドングリ」ばかり古代人が食べていたわけでなく
イナゴは高級食材だったかも知れません。


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野菊(ノコンギク?)にアシグロツユムシの図。


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その昆虫が食べられるかどうかより、昆虫本人が農地外の丘陵の産物を
美味しそうに食べているシーンが心癒されます。


Comments [2]

No.1

おくればせながら覗きにきました。
あの日、北狭山でお会いしました。ヒメシャチホコ教えていただき、ありがとうございます。
狭山丘陵の写真集を作りました。里山民家などで無料配布しています!

No.2

熱心に観察されていて、いつも感心しておりました。
昨年はよく里山民家周辺を歩きました。
この北狭山谷は、いろいろな導線で歩け、今年最もかよった所です。

谷でお聞きした、昆虫の金属光沢に、菌類は近い色をしている・・・
とても面白いお話でした。

野外料理の本の出版、楽しみにしております。

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